個人の成果主義からチームプレイへ。問題解決型のエージェントを育成すること、それが他社との大きな差別化になる。
現在、わたしは紹介事業部の部長としてたくさんのエージェントを指導する立場にあります。わたし自身も2002年にジャスネットに入社してから派遣、人材紹介のエージェントとして20年、1万人を超える求職者の支援をしてきました。
わたしが入社した当時のジャスネットはまだ創業期で、人材紹介部門には中途入社の年配の方が多くいらっしゃいました。他の会社で役職についていた経験豊富な方々で、完全な個人成果主義。なにがなんでも自分の数字をあげないと、というピリピリした空気がありました。
若手の自分は派遣担当として仕事をしていたのですが、その雰囲気になじめず、人選などチーム内では情報共有をして連携を図り、個人の売り上げではなくチームプレイを目指していきました。
現在、ジャスネットのエージェントには「クライアントと求職者の満足を何よりも優先する」という社風が根付いているのですが、それを社内に浸透させようとしてきた20年だったような気がします。
今のジャスネットのエージェントたちは、人事担当ではなく、経理部長、経理の役員など現場で裁量権のある方と直接やり取りをすることで、本当のニーズを探りだし、それに応えるというのを徹底しています。
例えば『経理経験3年、大卒、男性募集』という求人依頼をいただいたときに、通常のエージェントならばその条件に合う人を探します。けれどジャスネットのエージェントは、その会社がなぜその人材を求めているのかまでを考え、現場の責任者に直接、お話をするようにしています。
もし条件とは違ってもぜひ紹介したいという人がいれば「女性だけど、御社に合うこういう人がいる」とか、「そういう理由で探しているのならば、正社員ではなく派遣でもいいのではないか」など、市場観や長期的な見通しまで考えて提案するのが、エージェントの役目ではないかと思っているからです。そこは人事の方が出してくる条件だけはわからない部分なので、やはり現場の方にお話しを伺うのが一番だと考えています。
そしてわたしが今、ジャスネットで目指しているのは、クライアントも求職者も満足させることのできる“問題解決型のエージェントの集団”を作るということです。
そういった意味で求めているのは、信頼を得て相手の懐にはいり、本質的な課題を聞き出すことのできるコミュニケーション能力のある方。聞き取った課題に対して、どのような解決手段があるのかを提示できる課題解決スキルのある方です。経験や知識は問いません。それは入社してからの努力で身につくものだからです。
通常の人材会社が人事を通じて仕事を進めることが一般的で、数や効率を追求する仕事の進め方をするケースが多いなかで、ジャスネットは全く違うアプローチをしているので、問題解決スキルに自信のある方やそれが面白いと感じる方と一緒に仕事をしていきたいと考えています。