先にお金をもらったら、どうする?
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
日本のみならず世界中がサッカー一色の今日この頃ですが、このコラムでは野球の話題を死守いたします(笑)。
先日右ひじ側副靭帯を故障したエンゼルス・大谷選手ですが、6月28日に再検査を行った後、打撃練習を開始したようです。
投球練習の再開については、オールスター明け頃に再度検査をしてから判断するようですが、打者としては近日中に復帰するかもしれません。
日本ハム時代にもケガで投球はできない中で、打者として大活躍したシーズンがありましたし、これはまさに二刀流である大谷選手ならではの強みですよね。
完全に私事ですが、大谷選手目当てに今シーズンから毎日メジャーリーグ中継を見ていた私の父がこの1か月はつまらなそうにしているので、もうすぐ復帰するのであれば個人的にもとても嬉しいニュースです。
もちろん無理だけはしてもらいたくありませんが、再び大谷選手の大活躍が見られる日を楽しみに待ちましょう!
今回は「負債」に属する勘定科目として「前受金」と「前受収益」についてとりあげたいと思います。
この2つの科目は前回までお話ししておりました「未払金」及び「未払費用」と同じような関係性で、言わば互いに「似て非なる」科目となっています。
ではまず「前受金」の定義を見てみましょう。
「商取引の成約に伴い、商品や対象物件の引渡し前に代金の全部または一部を受領した金額をいう。
建設、造船業等のような受注産業では多額の前受金が生じる。」
(『会計用語辞典』(日経文庫))
「前受金」は、以前この連載でも解説した「前渡金」「前払金」の反対の立場となる科目です。
https://www.jusnet.co.jp/kusuri/022/1450.php
上記リンクのコラムでは「前渡金」「前払金」を「費用性資産」の一例として紹介しておりました。
商品などを仕入れる際に手付金として支払った金額が「前渡金」「前払金」であり、反対にその金額を受け取った側が「前受金」を計上することになります。
それに対して「前受収益」の定義は以下のようになっています。
「経過勘定の一つ。
一定の契約に従い、継続して役務の提供行う場合に、まだ提供していない役務に対して支払いを受けた対価をいう。
次期以後の収益に計上するべきものであるので、貸借対照表の負債の部に計上する。」
https://www.jusnet.co.jp/dictionary/search.php?kana=ま#anc_9_81
(『「経理・財務」用語事典』(税務経理協会))
https://www.jusnet.co.jp/dictionary/
「前受収益」はこちらも以前数回に渡ってお話した「前払費用」と対をなす科目となっています。
https://www.jusnet.co.jp/kusuri/022/1454.php
https://www.jusnet.co.jp/kusuri/022/1458.php
https://www.jusnet.co.jp/kusuri/022/1462.php
https://www.jusnet.co.jp/kusuri/022/1466.php
継続したサービスの提供がある場合、そのサービスを受ける側があらかじめその代金を支払うと「前払費用」、サービスを提供する側が代金を先に受け取った場合が「前受収益」の計上となる訳です。
そして「前受金」と「前受収益」との違いについてですが、それは「前受収益」が「一定の契約に従い、継続して役務の提供行う場合」に限定されるという点になります。
対する「前受金」は、基本的に「一定の契約に従い、継続して役務の提供行う場合」以外のモノの販売や単発のサービス提供などのケースで幅広く使用することが出来ます。
この「前受金」と「前受収益」との相違点については、前回お話しした「未払金」と「未払費用」との違いと類似しています。
という訳で、私の経験ではやはり「未払金」と同様「前受金」の方が「前受収益」より使用する機会が多くなっています。
ただ前回少し触れたように、実務では様々なサービスを受ける側として「前払費用」がかなり使われますので、そのようなサービスを提供している会社では「前受収益」も頻出科目なのではないかと思われます。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
サービス
セミナー
- 2025/05/25(日) 【テーマ別に解説】経理職の「自己PR」の書き方(WEB配信)
- 2028/04/15(土) 「横浜」個別転職相談会