経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(8)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
今年のゴールデンウィークは両リーグで一気に波に乗った球団が出ましたね。
セ・リーグでは横浜DeNAが、そしてパ・リーグでは埼玉西武が連勝を伸ばして首位に上り詰めました。
この二球団に共通して印象的なのが、左打ちの若きスラッガーたちの活躍です。
DeNAでは月間MVPに輝いた梶谷選手とついにその才能を開花させた筒香選手、
西武では同じく月間MVPの秋山選手に加えて恐るべき高卒2年目森選手…
近年、打のスターが不足しているとも言われてきましたが、これからは大いに期待できそうです!
今回は「費用性資産」の例として、前回に引き続き「前払費用」をとりあげます。
前回のコラム最後に、前回解説したいわゆる「短期前払費用」に対して、「長期前払費用」というものもある、ということをお話しました。
では、その「長期前払費用」とはどのようなものなのでしょうか。
次の例題からみてまいります。
【例題】
(1)平成27年2月1日、むこう三年分の火災保険料3,600,000円を現金で支払った。
(2)平成27年3月31日、決算にあたり(1)について適切な処理を行う。
【解答】
(1)支払保険料 3,600,000 / 現金 3,600,000
(2)前払費用 1,200,000 / 支払保険料 3,400,000
長期前払費用 2,200,000 /
この例題では三年分(36ヶ月分)の火災保険料を前払いしていますので、当期に費用となる金額は、3,600,000円÷36ヶ月×2ヶ月=200,000円となり、残りの3,400,000円については費用の繰延べを行うことはすでにご理解頂けていると思います。
それではこの解答でその3,400,000円を「前払費用」1,200,000円と、「長期前払費用」2,200,000円に分けている基準は何でしょうか。
「前払費用」と「長期前払費用」については、「企業会計原則注解」の注16で以下のように述べられています。
「前払費用については、貸借対照表日の翌日から起算して一年以内に費用となるものは、流動資産に属するものとし、一年をこえる期間を経て費用となるものは、投資その他の資産に属するものとする。」
この説明を上記の例題に当てはめますと、
「貸借対照表日(=決算日=平成27年3月31日)の翌日(=平成27年4月1日)から一年以内(=平成28年3月31日まで)」ですので、すなわち翌期中に費用になる金額、3,600,000円÷36ヶ月×12ヶ月=1,200,000円が「流動資産」となり、「一年をこえる期間(=平成28年4月1日以降)」、すなわち翌々期以降に費用になる金額、3,600,000円÷36ヶ月×(36ヶ月−2ヶ月−12ヶ月)=2,200,000円が「投資その他の資産」になるということです。
そして費用の繰延べで使用する勘定科目については「流動資産」となるものを「前払費用」とし、「投資その他の資産」に属するものを「長期前払費用」と分けて表示することになっています。
貸借対照表では、「前払費用」は「資産の部」の上の方の「流動資産」に「現金」や「売掛金」などと一緒に表示され、「長期前払費用」は「資産の部」の中盤以降、「固定資産」の中でも下の方の「投資その他の資産」に「投資有価証券」や「長期貸付金」などと並んで表示されることになります。
ちなみに「流動資産」とはその名の通り「流動性の高い資産」ということで、お金そのものと比較的早い段階でお金やサービスに変わる資産がこれに属します。
この「比較的早い段階」を会計上では「一年以内」としており、「前払費用」と「長期前払費用」であれば「一年以内」にサービスを受ける分かどうかで区別しています。
このように「一年以内」で「流動」か「固定」かを判断することを、一般に「一年基準」と呼んでいます。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
今年のゴールデンウィークは両リーグで一気に波に乗った球団が出ましたね。
セ・リーグでは横浜DeNAが、そしてパ・リーグでは埼玉西武が連勝を伸ばして首位に上り詰めました。
この二球団に共通して印象的なのが、左打ちの若きスラッガーたちの活躍です。
DeNAでは月間MVPに輝いた梶谷選手とついにその才能を開花させた筒香選手、
西武では同じく月間MVPの秋山選手に加えて恐るべき高卒2年目森選手…
近年、打のスターが不足しているとも言われてきましたが、これからは大いに期待できそうです!
今回は「費用性資産」の例として、前回に引き続き「前払費用」をとりあげます。
前回のコラム最後に、前回解説したいわゆる「短期前払費用」に対して、「長期前払費用」というものもある、ということをお話しました。
では、その「長期前払費用」とはどのようなものなのでしょうか。
次の例題からみてまいります。
【例題】
(1)平成27年2月1日、むこう三年分の火災保険料3,600,000円を現金で支払った。
(2)平成27年3月31日、決算にあたり(1)について適切な処理を行う。
【解答】
(1)支払保険料 3,600,000 / 現金 3,600,000
(2)前払費用 1,200,000 / 支払保険料 3,400,000
長期前払費用 2,200,000 /
この例題では三年分(36ヶ月分)の火災保険料を前払いしていますので、当期に費用となる金額は、3,600,000円÷36ヶ月×2ヶ月=200,000円となり、残りの3,400,000円については費用の繰延べを行うことはすでにご理解頂けていると思います。
それではこの解答でその3,400,000円を「前払費用」1,200,000円と、「長期前払費用」2,200,000円に分けている基準は何でしょうか。
「前払費用」と「長期前払費用」については、「企業会計原則注解」の注16で以下のように述べられています。
「前払費用については、貸借対照表日の翌日から起算して一年以内に費用となるものは、流動資産に属するものとし、一年をこえる期間を経て費用となるものは、投資その他の資産に属するものとする。」
この説明を上記の例題に当てはめますと、
「貸借対照表日(=決算日=平成27年3月31日)の翌日(=平成27年4月1日)から一年以内(=平成28年3月31日まで)」ですので、すなわち翌期中に費用になる金額、3,600,000円÷36ヶ月×12ヶ月=1,200,000円が「流動資産」となり、「一年をこえる期間(=平成28年4月1日以降)」、すなわち翌々期以降に費用になる金額、3,600,000円÷36ヶ月×(36ヶ月−2ヶ月−12ヶ月)=2,200,000円が「投資その他の資産」になるということです。
そして費用の繰延べで使用する勘定科目については「流動資産」となるものを「前払費用」とし、「投資その他の資産」に属するものを「長期前払費用」と分けて表示することになっています。
貸借対照表では、「前払費用」は「資産の部」の上の方の「流動資産」に「現金」や「売掛金」などと一緒に表示され、「長期前払費用」は「資産の部」の中盤以降、「固定資産」の中でも下の方の「投資その他の資産」に「投資有価証券」や「長期貸付金」などと並んで表示されることになります。
ちなみに「流動資産」とはその名の通り「流動性の高い資産」ということで、お金そのものと比較的早い段階でお金やサービスに変わる資産がこれに属します。
この「比較的早い段階」を会計上では「一年以内」としており、「前払費用」と「長期前払費用」であれば「一年以内」にサービスを受ける分かどうかで区別しています。
このように「一年以内」で「流動」か「固定」かを判断することを、一般に「一年基準」と呼んでいます。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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