若いにーさんもNISAができますよ。
こんにちは!税理士のヤマネコです。
国税庁ホームページの「最新情報」を中心に解説するこのコラムの第66回目ですが、
今回は、NISA(ニーサ)の情報を解説したいと思います。
まず、NISAについて簡単におさらいします。
NISAとは、平成26年の1月にスタートした少額投資非課税制度のことで、個人投資家のための税制優遇制度です。
毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
なお、NISAという名前の由来ですが、イギリスのISAをモデルにした日本版ISA、ということで「NISA」と呼ばれています。
なぜ、JAPANでなかったですかね。
JISA(ジーサ)では響きがなんとなくまずいからでしょうか(笑)
さて、国税庁のホームページでは、NISAに関する情報を下記のページにて公開しております。
(NISAに関する情報)
http://www.nta.go.jp/gensen/nisa/index.htm
株式投資や投資信託の際には、売却益や売却損、配当がでるなどのことにつき、必ず税金が関わってきます。
まず、株式投資の税務をおさらいしておきますと
株式の譲渡に関する損益については、所得税では、譲渡所得として計算され、納税する制度となっております。
この所得計算は、煩雑なものであったため、証券会社がその譲渡損益を把握し、納税する金額の源泉徴収も選択できる特定口座の利用が多いようです。
現行の税制では、下記の通り課税が行われております。
・上場株式等の譲渡所得について
所得税15%(+復興特別所得税)、住民税5%
・上場株式等の配当について
所得税15%(+復興特別所得税)、住民税5%
こちらは、下記のリンク先で説明がされております。
(タックスアンサー・株式譲渡)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1463.htm
(タックスアンサー・配当)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1330.htm
(タックスアンサー・特定口座)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1476.htm
ということから、投資をされる以上は、株式にまつわる税金の優遇税制を知っておかないといけないということになります。
その代表例を一部ご紹介致しますと、上場株式等の譲渡損失については、上場株式からの配当所得に合算させたり、損失を翌年以後3年間にわたり繰り越していける制度もあります。
(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除)
年によって損益の出方が難しい株式投資においては、使い制度となっております。
(タックスアンサー・上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1474.htm
なお、NISA口座については、上記の上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除の制度は対象外ですので、注意が必要です。
このような中で、NISAはその手軽さからかなり人気があるようです。
株式市場の活性化や眠る個人資金の投資を促すために(いわゆる貯蓄から投資へ)、このNISAの制度を活用するとしています。
NISAの情報は、国税庁のホームページに公開されております。
(パンフレット)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/joto-sanrin/nisa_10per.pdf
ポイントは、日本に住む20歳以上の方が、毎年120万円の枠で、最大600万円の投資額に対しての譲渡益、配当金への課税が最長5年間非課税とされるます。口座は、1人1口座までです。
口座開設は、もちろん証券会社で行うことが多いのですが、銀行等の金融機関でも口座開設が可能なようです。
そして平成28年4月からはジュニアNISAもスタートしました。
ジュニアNISAでは、未成年(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠から得られた譲渡益、分配金・配当金に対して、税金が非課税になるという制度です。
上記で説明した既存のNISAは、未成年者名義の口座でお取引が出来ませんでしたが、ジュニアNISAにより、お取引が可能になりました。
・ジュニアNISA(未成年者口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置)が始まります(平成27年10月)
https://www.nta.go.jp/gensen/nisa/pdf/jrnisa.pdf
このNISAやジュニアNISAによって、株式投資や投資信託を身近に感じる方も多いのではないでしょうか。
これらの制度を有効活用し、自分自身の資産形成に役立てたいものです。
今回は、NISAの情報でした。
インターネット、タブレットPCなどを活用して、効率的なお仕事ができるように役立てて頂けましたら幸いです。
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いかがでしたでしょうか。
「食欲の秋」ということで美味しいものがたくさん食べられる時期ですが、くれぐれも食べすぎ・飲みすぎには注意しましょう(笑)
次回もお楽しみに。
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