ここが変わって税金が増える?減る? 税制改正情報の取り方
こんにちは!税理士のヤマネコです。
国税庁ホームページの「最新情報」を中心に解説するこのコラムの第58回目です!
今回は、毎年この時期くらいからジワジワ話題に上がる税制改正について解説したいと思います。
今年の改正をインプットして、自社のビジネスにどのような影響が出るのかを確認しましょう。
【今回のコラムのポイント】
・税制改正の情報公開は、4月頃から増えてくる
・国税庁のホームページでは、具体的改正事例を個別の税ごとに発信
・まとまった情報は、財務省のホームページが活用しやすい
税制改正といえば、ニュースや新聞でみることがあると思いますが、年末から年初にかけて話題になることが多く、今年で言えば、103万円の壁(配偶者控除)あたりが目立ちましたね。
では、正確な情報を取るには、どこにアクセスしたらよいかにつき、今回は解説したいと思います。
国税庁のホームページの情報では、税ごとに「改正のあらまし」という冊子を公開し、それぞれの税ごとの改正事項をわかりやすく解説しています。
ホームページの「新着情報」が、4月より少しずつ公開されてきております。
まず、譲渡所得関係です。
・「個人の方が株式等や土地・建物等を譲渡した場合の平成29年度 税制改正のあらまし(平成29年4月)」を掲載しました(PDF/382KB)(平成29年4月24日)
(リンク先)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/joto-sanrin/h29aramashi.pdf
次に、登録免許税関係です。
・登録免許税の税率の軽減措置に関するお知らせ(平成29年4月)(PDF/97KB)(平成29年4月3日)
(リンク先)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/sonota/torokumenkyo29.pdf
これ以外の改正の情報としては、
・平成29年分 所得税の改正のあらまし(平成29年4月)(PDF/504KB)
(リンク先)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shotoku/h29kaisei.pdf
・平成29年4月 源泉所得税の改正のあらまし(PDF/4,068KB)(平成29年4月)
(リンク先)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/pdf/h29aramashi.pdf
・災害に関する税制上の措置について(譲渡所得関係)(平成29年4月)(PDF/211KB)
(リンク先)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/joto-sanrin/0017004-076.pdf
などがあります。
国税庁のホームページでは、個別具体的な取扱いにつき、それぞれの税法ごとに改正点を公開しております。
では、税法の改正点につき、ひとまとめにした情報はどこにあるのかといいますと、こちらは、財務省のホームページに公開されております。
財務省の税制のページ内の「毎年度の税制改正」というところに、税制についての動きや改正までの流れが公開されております。
その中の税制改正の概要というページに、年度ごとの改正情報がまとめられております。
平成29年度を見ますと、
○平成29年度
・パンフレット「平成29年度税制改正」
・税制改正に関する法律/政令
・税制改正の大綱
・税制改正の大綱の概要
・平成29年度税制改正要望
・消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置に関する法律/政令
・消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置
・消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置の概要
という項目で情報が整理されております。
こちらで使いやすい税制改正のページは、
・パンフレット「平成29年度税制改正」のHTML版のところです。
(リンク先)
http://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei17/index.htm
今回の改正点で注目すべきは、やはり配偶者控除の見直しですね。
会社関係でしたら、所得拡大促進税制の見直し、国際関係でしたら、外国子会社合算税制あたりをチェックしておくとよいでしょう。
なお、配偶者控除の改正は、平成30年1月1日からとなりますので注意してください。
平成29年度改正といっても、適用の時期が29年より後ということも多くあります。
上記のパンフレットは、無料で財務省から送ってくれるそうです。
(申し込み法方法)
http://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/haifu/index.htm
財務省から無料で送ってもらったりすると、どこかで税金を多く課税されそうな不安に襲われますね(笑)
PDFファイルで社内共有するとか、カラー印刷するとかで情報がシェアできると良いでしょう。
このように、国税庁・財務省のホームページでは、リアルタイムで改正などの情報を提供しており、ホームページの情報アップデートも常に行っております。
改正情報も随時更新しており、その対応を速く正確ですね。
無料で活用できることを感謝しつつ、きちんと情報を押さえておきたいものです。
会社の税務戦略、個人のFPに税制改正は不可欠なものです。
しっかりとご活用頂けましたら幸いです。
今回は、税制改正に関する情報でした。
是非、国税庁ホームページをうまく使いこなし、業務効率アップにお役立てください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
☆☆☆
いかがでしたでしょうか。
気温差が大きな時期ですね。
先日、札幌にいきましたら気温3度でした。
東京は25度でしたから、かなりの変化ですね。
皆様も季節の変わり目、ご自愛ください。
また次回をお楽しみに。
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