佃製作所は「吹けば飛ぶような中小企業」?
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
令和初のプロ野球、セ・リーグでは読売ジャイアンツ、そしてパ・リーグは埼玉西武ライオンズがそれぞれリーグ優勝を決めました!
巨人そして西武ファンの皆様、本当におめでとうございます!!
両チームともにかつては押しも押されぬ常勝軍団でしたが、巨人は5年ぶりのリーグ優勝、西武はおよそ20年ぶりのリーグ連覇ということで、喜びもひとしおかと思います。
私が野球を見始めた子供のころはまさに西武の黄金期でほぼ毎年のように優勝していましたので、その当時の強い西武が帰ってきたようで個人的にも非常に感慨深いです。
しかし、昨年はシーズン2位だったソフトバンクにCSで敗れ、西武は惜しくも日本シリーズに進出することができませんでした。
そんな中今年もいよいよ今週末、10月5日(土)からCS・ファーストステージが開幕します。
CSを制して日本シリーズを闘うことになるのは果たしてどのチームになるのか、まだまだプロ野球から目が離せませんね!
さて「『下町ロケット』の佃製作所は本当に『吹けば飛ぶような中小企業』なのか?」をテーマにお話しております。
前回まで様々な角度から佃製作所の実力を分析してまいりましたが、今回はここまでの内容をまとめてみたいと思います。
ではこれまでの分析を以下に箇条書きにいたします。
・佃製作所は、中小企業庁の定義する「中小企業者」及び法人税法上の「中小法人」のいずれにも該当する
・しかし「中小企業者」に該当している時点で、日本の全企業における上位約22%に含まれることになる
・佃製作所の「売上百億円」は「中小企業者」である製造業の会社の中ではトップクラス
・さらに「経常利益10億円」「経常利益率10%」も「中小企業者」である製造業としてはとても優秀
・帝国重工のモデルと考えられている三菱重工と比較した場合は、さすがに全く相手にならないほど小規模
・しかし利益率に関しては、三菱重工を上回ることも
・さらに創業から50年間で赤字がわずか1回だけ、というのはかなりスゴイ
・売上・利益の規模だけで見れば、ギリギリ「東証一部上場企業」になれるかも?
こんな感じで私なりに結論を述べますと、
「『下町ロケット』の佃製作所は『吹けば飛ぶような中小企業』ではなく、『逆風にも負けない優良な中小企業』である」
といった感じでしょうか。
私自身佃製作所よりも規模の小さい企業に勤めていますし、業務において色々な取引先の業績を見ることもありますので、佃製作所の優秀さは肌で実感しています。
もちろん佃製作所という会社は架空の存在ですが、現実の日本においても佃製作所のように優れた技術力を持ち、堅実に経営されてきた中小企業は決して少なくないのではないでしょうか。
これまで「日本の製造業は数多くの中小企業に支えられている」と長くいわれてきました。
しかし、世界規模で経済の潮流が大きく変動している昨今、そのような中小企業はかつてない苦境に立たされています。
物語の中の佃製作所のように、逆境をバネにしてさらなる成長を遂げていく中小企業がこれからどんどん出てくることを期待したいですね。
さてここまでは佃製作所という会社全体について見てきましたが、経理マンである私が「下町ロケット」シリーズでもう一つ気になっているのが経理部の存在です。
おそらく「下町ロケット」シリーズのファンの多くにとっては、様々な困難を乗り越え優れた製品を産み出してきた技術開発部員たちの活躍などが特に印象に残っているかと思います。
しかし「下町ロケット」という作品の最大の特徴は、一般的に地味で大して役に立っていないと思われている(?)経理にもスポットが当てられているという点です。
以前もお話しいたしましたが、殿村経理部長(トノさん)が佃社長に次ぐメインキャラクターの一人である、ということについてはファンの方々からも異論は出ないでしょう。
ただ現実世界の経理マンという立場から見ると、元銀行員であるトノさんはいわゆる「経理」ではなく「財務」畑の人かな、と感じてしまいます。
資金計画や経営計画の策定・遂行などについては間違いなくプロであろうトノさんですが、実際に仕訳を入力したりすることはあまり無さそうです。
という訳で、次回はトノさん以外の佃製作所の経理部員たちは普段どんな仕事をしているのか、私なりに想像(空想?)してみたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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