経理が活躍するドラマといえば?
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
6月の頭から行われていた「日本生命セ・パ交流戦2019」も早いもので閉幕し、今週末からレギュラーシーズンが再開されますね。
思い返してみると、セ・パ交流戦は2005年にスタートしていますので、今年で15回目の開催となりました。
近鉄・オリックスの合併発表を端に発する2004年のプロ野球再編問題から生まれたこのセ・パ交流戦、紆余曲折がありながらもすっかり私たちファンの中に定着したように感じます。
まあそもそも15年目ということは、プロ野球を見始めた頃からすでにセ・パ交流戦が存在していたという若いファンの方も多くいらっしゃいますよね(笑)
そんな感じで今年のセ・パ交流戦も大いに楽しんだ訳ですが、あと半月ほどで今度は「マイナビオールスターゲーム2019」がやってきます。
オールスターでもセ・パ両リーグのプライドをかけた熱戦が繰り広げられることを期待しましょう!
さて「平成」が終わり新しい元号「令和」となった先月(2019年5月)、以下のニュースが話題となりました。
2020年4月期TBS日曜劇場に、あの「半沢直樹」が帰ってくる!
https://www.tbs.co.jp/hot-jyouhou/201905231000.html
多くの名ドラマが生まれた「平成」30年間において最高視聴率となる42.2%を叩き出した「半沢直樹」の続編が、7年の時を経て遂に来年放映されるということです。
前作のラストシーンは誰がどう見ても続きがあるという終わり方でしたので、まさに首を長くして待っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに「平成」ドラマの視聴率ランキングはその多くを1990年代後半のいわゆる「トレンディドラマ」で占められており、その中で銀行を舞台としたお堅い「経済ドラマ」である「半沢直樹」の存在は異彩を放っています。
しかも「平成」初期と違い、インターネットの台頭などによってテレビ界全体が低視聴率に苦しむ中での40%超えですので、この「半沢直樹」というドラマがいかに現代日本を生きる私たちの心に刺さったのかをあらためて実感します。
そしてドラマ「半沢直樹」大ヒットの前後から現在に至るまで、原作者である池井戸潤さんの小説はその数多くがドラマ化・映画化されています。
そんな大人気の池井戸作品の中でも私がこの連載の読者である経理パーソンの皆様に特におススメしたいのが、「下町ロケット」シリーズです。
「下町ロケット」は2008年から「週刊ポスト」で連載が始まり、「半沢直樹」と同じTBS系「日曜劇場」で放映されたドラマは2015年度の民放ドラマ最高視聴率を記録するヒット作となりました。
現在(2019年6月)までに小説が4冊、ドラマはTBS系「日曜劇場」で2作品、さらに実は2011年にもWOWOWでドラマ化されていました。
この「下町ロケット」は、精密機械製造業の中小企業である佃製作所が舞台となっています。
得意先やライバルである大企業から理不尽な圧力を受けながらも、持ち前の技術力とひたむきな努力そして社員たちの情熱でそれを跳ね除け、最後には素晴らしい製品を世に送り出す、というのがおおよそのあらすじです。
個人的な印象としては「半沢直樹」が水戸黄門のような「勧善懲悪」のお話であるのに対して、「下町ロケット」は往年のジャンプ漫画のメインテーマ「友情・努力・勝利」に近いテイストの作品であるように感じています。
私がジャンプ全盛期に少年時代を過ごしたこともあって「下町ロケット」のようなストーリーが好きということもありますが、皆様におススメするのには他にも理由があります。
すでにドラマなどをご覧になっている方であればお気付きかもしれませんが、「下町ロケット」は技術者だけでなく経理マンも大活躍する作品なのです。
佃製作所の経理部長・殿村直弘は、元銀行員という経験を活かして資金繰りから事業計画策定まで作中において八面六臂の働きをしています。
この「下町ロケット」という作品において殿村経理部長は、主人公である佃製作所社長・佃航平に次ぐような存在であると言っても大袈裟ではないと個人的には思っています。
また、これは私だけかもしれませんが、殿村の部下である経理部係長・迫田滋にも思い入れを持っています。
正直あまり重要なキャラクターではないのですが、就職氷河期世代でコンプレックスを抱えながら中小企業の経理として頑張っている迫田の姿は、近い境遇である今の自分とどうしても重ね合わせてしまいます。
作中で迫田が超一流企業・帝国重工の審査担当者による佃製作所への不当な評価に対して真正面から反論するシーンがあるのですが、その部分は読んでいて本当に泣きそうになってしまいました。
と、ここまで私の「下町ロケット」に対する想いを熱く語ってしまいましたが(笑)、実は本題はここからです。
「下町ロケット」の作中では、少しではありますが佃製作所の規模や業績・財務状態について具体的な数字で描写されています。
例えば小説第1作の第1章には「まだ売上百億円にも満たない中小企業」と書かれています。
まだまだ小さな会社だということを表現する意図の記述なのでしょうが、逆に佃製作所は作品の冒頭で、すでに売上が百億円近くもある、と読むこともできます。
佃製作所は作中で前述の帝国重工などに「吹けば飛ぶような中小企業」と散々こき下ろされていますが、実社会において売上百億円の会社がそんなに馬鹿にされるレベルでしょうか?
そんな訳で、当連載ではしばらくの間「下町ロケット」をテーマにお話をしてまいります。
次回は佃製作所が本当に「吹けば飛ぶような」程度の会社であるのか、統計データなどを用いて分析してみたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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