RIZAP後日談
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
先日、巨人の上原投手がシーズン途中での現役引退を発表しました。
上原投手といえば、巨人入団1年目でいきなりの20勝、新人王のみならず投手4冠さらには沢村賞とタイトルを総なめにしました。
そして成績だけでなく、全くの無名選手から這い上がってきたその「雑草魂」や、ベンチからの不本意な敬遠の指示に涙を流す姿から見えたその人となりは、多くの野球ファンの心を打つものでした。
メジャーリーグでは日本人選手として初のワールドシリーズ胴上げ投手となり、さらにはこれも日本人では初めて100勝・100セーブ・100ホールドを達成、など上原投手のエピソードをあげれば本当にきりがありません。
まさに記録にも記憶にも残る偉大な選手であった上原投手ですが、指導者として再びユニフォームに袖を通す日が近くやってくることを期待しています!
さて、前回まで「RIZAP」のグループで行われていたと報道があった会計処理についてお話してまいりました。
そしてつい先日、その「RIZAP」の2019年3月期の決算発表があり、新聞やテレビなどで大きく取り上げられていました。
そこで、今回は前回までのお話の後日談として、「RIZAP」の2019年3月期の決算について簡単に見てまいりたいと思います。
「RIZAP」の2019年3月期の決算については、日本経済新聞に以下のような記事が掲載されました。
「RIZAP、前期最終赤字193億円 M&Aのツケ重く」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44851110V10C19A5TJ2000/
この記事の中にある「90億円の黒字で過去最高益を更新した前の期」というのが、前回まで取り上げてきた2018年3月期のことです。
そして、これまでお話してきたように、ここで言っている「過去最高益」もその多くがM&Aに伴う「負ののれん」によるものでした。
2019年3月期については、新規のM&Aを凍結したことにより「負ののれん」が計上できなくなったこと、また店舗の閉鎖や商品在庫の評価減などの構造改革による費用がかさんだことで大幅な赤字となってしまいました。
昨年、取締役COOに就任していた元カルビーCEOの松本晃氏によってM&A凍結やグループ会社の整理などが進められたことはこれまでも報道されていましたが、その松本氏も取締役を退任し「RIZAP」は新たな体制での再出発となります。
その他にも注目すべき点は少なくありませんが、ここでつぶさにお話しますとまた長くなってしまいますので、詳細は「RIZAPグループ株式会社」HPの「IR情報」をご参照下さい。
「IR資料」のページ
https://www.rizapgroup.com/ir/library/
「2019年3月期 決算説明会資料」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2928/ir_material_for_fiscal_ym/64630/00.pdf
「2019年3月期 決算説明会」の動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=X6YVQnSxE5M&feature=youtu.be
そして「RIZAP」のグループ会社の一つであり、本連載でも取り上げてきました「夢展望株式会社」の2019年3月期の決算についても「RIZAPグループ株式会社」と同じ日に発表されました。
「IR情報」のページ
http://www.dreamv.co.jp/ja/index.html
「2019年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」
http://www.dreamv.co.jp/ja/pdf/irnews/2019/20190515_01.pdf
「2019年3月期 投資に関する説明会」
http://www.dreamv.co.jp/ja/pdf/irnews/2019/20190516_01.pdf
こちらも「RIZAPグループ株式会社」と同様、前期の黒字から2019年3月期は赤字に転落しています。
その原因はやはり同じく「負ののれん」の計上がなかったこと、そして将来を見越して減損処理など行ったことでした。
ただ「RIZAPグループ株式会社」「夢展望株式会社」の両社とも売上は伸ばしており、本業については堅調に推移しているようです。
またいずれの会社も次の2020年3月期には黒字に回復する見込みとなっています。
さてそんな「RIZAP」の決算発表があったのとほぼ同時期、「RIZAP」のようにCMが話題となり近年急成長を遂げていたある企業に関わる不適切会計についての報道がありました。
次回はそれがどのような内容であったのか、お話してまいりたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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