「引当金」まとめ
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
4月における日本でのメジャーリーグの話題は大谷選手一色でしたが、5月に入って早々驚きのニュースが飛び込んできました。
その内容は、今シーズンからシアトル・マリナーズに復帰していたイチロー選手が会長付特別補佐に就任し、今季はこれ以降選手として出場しない、というものでした。
事実上の引退かとも思われましたが、クラブハウスのロッカーはそのままで練習にもこれまで通りユニホームを着て参加するようです。
さらに来季以降には選手として再び復帰する可能性も残している、という本当に異例中の異例とも言える契約内容になっています。
アメリカと言えばまさに契約社会でその点非常にドライな印象を持っていましたが、イチロー選手については生涯契約も視野に入れているということで本当に信じられないような内容です。
イチロー選手は日本ではもちろん野球史に輝くスーパーレジェンドですが、メジャーリーグにおいてもそれに劣らないレベルの特別な選手である、ということを今回のことで初めて実感出来たように思います。
今シーズンの大谷投手との対戦はお預けとなってしまいましたが、来年以降もイチロー選手のプレーが見られることを信じてこれからも応援していきましょう!
「負債」を大きなテーマに、様々な「引当金」についてお話しております。
ここまで以下4つの「引当金」をとりあげてまいりました。
・貸倒引当金
・賞与引当金
・退職給付引当金
・工事損失引当金
これらは全て実務上も重要な「引当金」ですが、簿記検定などの資格試験の問題としても頻出の論点となっています。
実務における「引当金」の処理で最も難しいのは、その計上金額を合理的に見積ることです。
この点は「工事損失引当金」の解説でも少し触れましたが、事業についての専門知識が必要であったり、人員構成等の会社の内情、現在及び将来予測される経済状況などを幅広く把握していないと合理的と言える金額は算出することはできません。
実際にはその点こそが経理実務家としての腕の見せ所なのですが、試験問題とするには少々複雑になり過ぎてしまいます。
ですので、簿記の試験などで出題する場合には、「引当金を○○円計上する」のように最初から問題文に計上金額を明記してしまうことも少なくありません。
ただ上記4つの「引当金」については、見積り金額が示されていてもさらにそこから計上金額を計算していく論点が残されているため、検定試験でも出題しやすくなっています。
特に「退職給付引当金」は、将来の退職金支給額がわかっていてもそこから計上金額を算出するためにはかなり複雑な計算が必要となりますので、簿記検定でも特に難問になる可能性の高い論点だったりします。
逆に申しますと、上記4つ以外の「引当金」については基本的に金額の見積りについてのみが主な論点となってしまうため、普遍的な解説が難しいというのが本当の所です。
そんな訳で今回で「引当金」のお話は終わりとしますが、最後にその他の主な「引当金」の定義をいくつかご紹介して締めとしたいと思います。
(以下、『会計用語辞典(日経文庫)』より引用)
・修繕引当金
「将来生じる修繕工事費に備えて計上する引当金。
毎期継続して計画的に修繕工事を行う場合、修繕工事に係る支出の期間帰属を適正に行うために計上する。
特別の修繕工事のための特別修繕引当金や、修繕は行われたが代金が未払いの場合の未払修繕費とは異なる。」
・特別修繕引当金
「数年ごとに定期的に行う大規模修繕に備えて設定する引当金。
将来の定期大規模修繕に要する費用を見積もり、当期に負担すべき金額を計上する。」
・製品保証引当金
「製品販売後一定の期間内は無償で補修する契約等で、当該補修費用額を見積もり、設定する引当金。
売上に対し発生する補修の程度や発生するコストの金額等により見積もる。(以下省略)」
・債務保証損失引当金
「債務保証を行い、主債務者が法形式的に経営破綻の状態にある、または深刻な経営難の状態にあり再建の見通しがないなど、主債務者に代わり債務の弁済を負う可能性が高い場合に計上する引当金。
債務保証金額から主債務者の返済可能額や担保による回収見積額を控除した金額を計上する。(以下省略)」
次回からは「引当金」以外の「負債」についてとりあげてまいりたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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