どうも、野球大好き経理マンのノボルです！

プロ野球のキャンプインまでいよいよ一週間余りとなりました。
ちょうど昨日中日ドラゴンズが松坂投手の入団テストを行いましたが、おおむね各球団とも移籍などによる戦力の補充はほぼ完了しているものと思われます。ここからキャンプそしてオープン戦を通じて、現有戦力のパフォーマンスをどれだけ上げられるかが今シーズンの行方を大きく左右します。

また個々の選手たちにとっては、特に昨シーズンまでレギュラーでなかった若手を中心に、この期間中にどれだけ首脳陣にアピール出来るかも重要になってきます。
いずれにしましても選手の皆さんが怪我なく最高の状態で開幕を迎え、今年も白熱したペナントレースが見られることを願っています！

「負債」を大きなテーマに、様々な「引当金」についてお話しております。

前々回から「退職給付引当金」の解説をしております。
そして前回は「退職給付引当金」の計算方法の概要についてお話しいたしましたが、今回はその続きとなります。

さて前回「退職給付引当金」の計算の中でも、特に「退職給付債務」の算出が複雑であるということをお話いたしました。
と言う訳で今回からはその「退職給付債務」の算出方法について数回に渡って解説してまいりたいと思います。

前回「退職給付債務」の算出には様々な要素が絡んでくる、ということは少し触れました。
では具体的にどのような要素が影響してくるのでしょうか。
「退職給付債務」は貸借対照表には登場しませんが、本来「負債」ですので貸方に計上されるべき性質のものです。
ですので仕訳で考えますと当然借方にも何らかの勘定科目が来なくてはなりません。
ここで借方に計上されるのが「退職給付費用」という「費用」です。
この「退職給付費用」は財務諸表には出てこない「退職給付債務」とは異なり、損益計算書に「販売費及び一般管理費」として表示される勘定科目となっています。
そして「退職給付費用」は以下の計算式によって算出されます。

退職給付費用　＝　勤務費用　＋　利息費用　－　期待運用収益

上記の式の通り「退職給付費用」は「勤務費用」「利息費用」及び「期待運用収益」という3つの要素で構成されています。
またその名称からも一目瞭然ですが、それぞれの要素の性質として「勤務費用」「利息費用」は「費用」、「期待運用収益」は「収益」となっています。
つまり「退職給付費用」は2種類の「費用」の合計から1つの「収益」をマイナスすることで算出される「費用」である、ということです。

では次にこれら3つの要素の内容について個々にご説明いたしますが、まずは一番わかり易く計算もし易い「期待運用収益」からいきましょう。
「期待運用収益」については以下のように計算します。

期待運用収益　＝　期首の年金資産　×　期待運用収益率

単純に言えば「今の財産にどれだけ利息がつくのか」の予測金額が「期待運用収益」です。
上記計算式の中の「期首の年金資産」は「確定給付年金」支給ために積み立てている「年金資産」の期首時点での残高、そして「期待運用収益率」はその「年金資産」に対する同じ期首時点で予測される利率・利回りなどのことです。

例えば定期預金や国債など利率の定まっているもので運用していればその利率がそのまま「期待運用収益率」になりますし、投資信託など元本保証のない金融商品を保有しているのであれば市場の動向などからその収益率を予測します。
そして「期首の年金資産」にその「期待運用収益率」を乗じることで、「年金資産」の期末までの予想増加額である「期待運用収益」が算出されることになります。

次回は「退職給付費用」を構成する残り2つの要素である「勤務費用」と「利息費用」についてお話いたします。

今回はここでゲームセット！
今日も早く仕事を終えて自主トレだ！！