資産と費用(52)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
本日2月1日、いよいよプロ野球のキャンプインですね!!
シーズンの開幕は勿論のことですが、この日がやってくることも毎年ワクワクして待っています。
それはこの春のキャンプで各球団の新戦力がメキメキと頭角を現してくることが多いためです。
これまでで個人的に特に印象的だったのが、10年程前のキャンプでの当時入団2年目だった巨人・坂本選手です。
そのキャンプでの坂本選手のパフォーマンスには多くの解説者たちが大絶賛だったのですが、巨人の選手ということもあって正直ちょっとほめすぎかなと感じていました。
しかしシーズンに入るとすぐにレギュラーの座をつかみ、そして今や球界を代表するスター選手の一人となってしまいました。
そんな訳で、ルーキーはもちろん2年目・3年目の若手選手、あるいは新外国人選手の中などからどれだけ活躍する選手が出てくるのか、今から本当に楽しみです!!
今回も引き続き「減価償却」に関わるお話をしていきたいと思います。
前回は固定資産の「除却」について、償却済みの固定資産を廃棄する場合における処理をご紹介いたしました。
しかし「除却」にはこれ以外のパターンも存在します。
と言うことで、今回はまず固定資産を廃棄せずに会計上で「除却」する際の処理について解説いたします。
前回ご紹介した「除却」の定義にもあるように、「除却」には必ずしも廃棄することは必要ありません。
例えば工場の機械であれば、生産ラインを一新するためそれまで使用していた機械が不要になることがあります。
その場合、その機械が特殊なものであるためにすぐには廃棄できなかったり、一部の部品などを売却できるので解体が必要であったり、といった理由でしばらく保管しておくことも考えられます。
そうしますと、その機械はすでに使用はしておりませんので減価償却の対象にはなりません。
(減価償却とは、固定資産を使用してその価値が減少した分を費用化する処理であるため)
また貸借対照表にそのまま記載しておくことは、財務諸表の利用者に誤解を与える恐れがあります。
(貸借対照表に「機械装置」として記載されている以上、それがその会社の生産に貢献していると判断されるため)
そういった理由からその使用しなくなった機械については何らかの処理が必要であり、それが会計上での「除却」となる訳です。
では以下具体例をあげてみてみましょう。
【例】償却済みの機械装置(取得原価:100万円)を使用しなくなったので、会計上「除却」処理を行う。
なお、この機械装置はしばらく廃棄せず、倉庫に保管している。
(記帳方法は「間接法」を採用している)
【仕訳】減価償却累計額 999,999 / 機械装置 1,000,000
貯蔵品(除却固定資産) 1 /
上記のように、有形固定資産である「機械装置」を帳簿上から消去し、代わりに残存価額の「1円」を流動資産の「貯蔵品」(または「除却固定資産」)勘定で記載しておきます。
そして実際に廃棄した際には、以下の処理を行います。
【仕訳】固定資産廃棄損 1 / 貯蔵品(除却固定資産) 1
結果としては前回と同じく「1円」の費用が計上されることになります。
なお、もし廃棄に際して処分費用が発生した場合は「固定資産廃棄損」に含めて費用計上します。
(「固定資産廃棄損」勘定については、前回使用した「固定資産除却損」勘定に統一してしまうこともあります)
前回から「除却」についてお話しておりますが、ここまでは全て償却済みの固定資産を「除却」するケースのみをとりあげてまいりました。
しかし実際には減価償却が完了する前にその固定資産を手離してしまうということもあります。
次回はそのような場合における会計処理ついて解説してまいりたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えて自主トレだ!!
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