資産と費用(50)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
先日、来年のWBC日本代表選手の一部が発表されましたね。
そしてさらにメジャーリーグ・アストロズの青木宣親選手の日本代表入りも決定しました。
2013年の前大会ではメジャーリーガーの参加がなく3連覇を逃していましたから、第1回・第2回大会の連覇に貢献した青木選手の加入は非常に心強いです。
しかし贅沢を言えば、やはりメジャーリーグで活躍している投手の中からも誰か参加してもらいたいですよね...
現段階ですでにダルビッシュ投手や上原投手の不参加は確定的のようですが、まだまだ希望は捨てずに代表選考を見守っていきましょう!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
前回は「無形固定資産」の減価償却の特徴について解説いたしました。
その際「無形固定資産」では減価償却の記帳方法として「直接法」のみが採用されていることに触れました。
今回はその減価償却の記帳方法について詳しくお話してまいります。
減価償却の記帳方法とは、減価償却資産の価額を貸借対照表上にどのように記載するかについての方法です。
(「減価償却資産の価額」というのは、減価償却している資産のその時点での価値を表します)
そしてこの記帳方法には大きく「直接法」と「間接法」の2種類があります。
両者ではまず減価償却の仕訳が異なります。
以下具体例を見てみましょう。
【例】期首に取得原価100万円の機械装置を購入した。耐用年数10年、残存価額ゼロ、定額法で償却する。
(直接法)減価償却費 100,000 / 機械装置 100,000
(間接法)減価償却費 100,000 / 減価償却累計額 100,000
上記のように、どちらの方法でも借方は費用である「減価償却費」になることは共通しています。
貸方については「直接法」では減価償却する資産である「機械装置」の科目がそのまま入ります。
そうすることによって貸借対照表上に記載される「機械装置」の金額は10万円減少し、まさに資産の価値が減った分が費用へと振り替えられた、という形になります。
そして「機械装置」の価額は100万円-10万円=90万円となり、貸借対照表には以下のように表示されます。
機械装置 900,000
それに対して「間接法」の貸方は「減価償却累計額」という科目になっています。
ではこの「減価償却累計額」とは何でしょうか?
「固定資産に対して今まで計上した減価償却費を累計した額のこと。
減価償却費は取得原価を基準として計算されるから、貸借対照表における開示方法は固定資産の取得原価から間接控除する形式が原則である。
ただし、直接控除も可。」(会計用語辞典(日経文庫))
割と文字通りなのですが、「減価償却累計額」はそれまで計上してきた「減価償却費」を全て合計(累計)したものです。
ですので、減価償却資産の価額はその資産の取得原価からこの「減価償却累計額」を差し引いた金額となります。
そしてこの「間接法」の場合、貸借対照表には以下のように表示されます。
機械装置 1,000,000(←取得原価)
減価償却累計額 ▲100,000
上記の「間接法」による「機械装置」の価額は100万円-10万円=90万円で、「直接法」と同じ金額になります。
この「直接法」と「間接法」による記帳方法ですが、実務的には「間接法」を用いられることが多くなっています。
(前述した「減価償却累計額」の定義にも「間接控除する形式が原則」と記されています)
それは「直接法」の場合、耐用年数経過後の貸借対照表上には備忘価額である1円しか残らないため、その資産の実体をつかみにくくなってしまうという欠点があるためです。
「間接法」であれば除却(廃棄)するまで貸借対照表に取得原価が表示され続けるため、財務諸表の利用者にとってその会社の資産の状況がより把握し易くなります。
さて前回と今回、これまで登場してこなかった用語として「除却」という言葉を何回か使用いたしました。
次回はその固定資産の「除却」についてのお話をいたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えて自主トレだ!!
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