資産と費用(48)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
プロ野球はストーブリーグ真っ只中、シーズン中とはまた違った意味で盛り上がっていますね。
今年はFA権を獲得した選手に大物が多く注目されていましたが、特に糸井選手の阪神移籍には個人的にかなりワクワクしています。
年齢的にはもうベテランですし怪我も少なくないようですが、今シーズン53盗塁した足は魅力的ですし、バッティングもまだまだ衰えを見せていません。
何と言ってもパ・リーグを代表するような野手がセ・リーグに移籍してくること自体近年決して多くありませんので、それだけでも楽しみです。
糸井選手には来シーズン甲子園で大活躍する姿を期待しています!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
今回は「有形固定資産」と「無形固定資産」について解説いたします。
「資産と費用(25)〜(27)」の辺りでも触れましたが、貸借対照表の資産の部は大きく「流動資産」と「固定資産」に分類されます。
そしてさらにその「固定資産」が「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他の資産」の3つに分けられます。
減価償却の対象となるのは、この中でも「有形固定資産」と「無形固定資産」(の一部)です。
簡単に言いますと「有形固定資産」とは文字通り形のある目に見える資産であり、逆に「無形固定資産」とは形のない目に見えない資産を指します。
それぞれの定義としては以下のようになっています。
・有形固定資産
「長期間にわたり事業目的に使用する資産。
建物、構築物、機械装置、船舶、車両運搬具、工具・器具・備品、土地、建設仮勘定等の総称。
通常、取得原価により評価し、土地、建設仮勘定を除く各資産につき減価償却を行う。」(会計用語辞典(日経文庫))
・無形固定資産
「長期間にわたり事業収益を獲得するために使用する諸権利等の固定資産をいう。
①営業権、
②法律上の権利である工業所有権(特許権、商標権、実用新案権、意匠権)のほか借地権、鉱業権等、
③施設などを専用して利用できる権利(専用側線利用権、熱供給施設利用権、電気通信施設利用権等)、
④ソフトウェア等がある。
無形固定資産は、取得原価により評価し残存価額をゼロとした定額法による減価償却を行うことが一般的である。」(会計用語辞典(日経文庫))
前回詳しく解説しましたが、減価償却の償却方法については「無形固定資産」は基本的に定額法のみ、「有形固定資産」では定額法と定率法を選択できるケースが多いです。
また例外として、鉱業用の資産(鉱業権を含む)については上記に加えて生産高比例法も選択できることになっています。
このように減価償却を行う「有形固定資産」と「無形固定資産」ですが、実は全ての資産について減価償却を行う訳ではありません。
「有形固定資産」については前述の定義に書かれている通り、「土地」と「建設仮勘定」については減価償却を行いません。
まず「土地」ですが、他の資産とは異なり時間の経過と共に古くなって価値が下がる性質のものではないためです。
(少しマニアックですが、芸術性や歴史的価値がある高価な美術品についても古くなっても価値が下がらないため、同様に減価償却の対象外です)
そして「建設仮勘定」、これは建設途中でまだ完成していない建物などを計上する科目であるため、そもそも償却するような資産ではありません。
(大規模な資産であれば建設途中であってもかなりの価値を有していることがあるため、それまでに投じた建設費用などその時点での価値相当額を「建設仮勘定」として計上することで正しい財政状態を開示することにつながります)
では「無形固定資産」においても同じように減価償却しない資産はあるのでしょうか。
次回はその点などを含め、「無形固定資産」のいくつかの特徴についてお話してまいりたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えて自主トレだ!!
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