経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(42)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
8月中はリオオリンピック一色、そして9月になるとサッカーワールドカップのアジア最終予選と野球の影が薄くなっていた今日この頃でしたが、いつの間にやらプロ野球のペナントレースもいよいよ大詰めですね!
パ・リーグではソフトバンクにマジックが点灯したものの、まだまだ日本ハムとの優勝争いからは目が離せません。
そしてセ・リーグでは優勝は広島でほぼ確定ですが、クライマックスシリーズ出場を賭けた3位争いは熾烈を極めています。
レギュラーシーズン終了まであとおよそ一ヶ月、そして日本一決定まで二ヶ月弱、残り僅かとなった今年のプロ野球を最後まで楽しんでいきましょう!!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
「資産と費用(39)」の回から「定率法」の償却方法について詳しく解説しております。
前回「旧定率法」における耐用年数経過後の処理について解説しました。
前回解説した処理までの時点では貸借対照表上に「取得価額の5%」が費用化されずに残っていました。
今回はこの「取得価額の5%」を「250%定率法」や「200%定率法」と同様に「残存簿価1円」まで償却する処理について解説いたします。
結論から言ってしまいますと、この残された「取得価額の5%」については5年間かけて「残存簿価1円」になるまで均等に償却します。
前回と同じ具体例で実際の処理をみてみましょう。
【例】取得価額:100万円、耐用年数:5年、旧定率法(償却率:0.369)
(1年目)1,000,000円 × 0.369 = 369,000円(未償却残高:631,000円)
(2年目) 631,000円 × 0.369 = 232,839円(未償却残高:398,161円)
(3年目) 398,161円 × 0.369 = 146,922円(未償却残高:251,239円)
(4年目) 251,239円 × 0.369 = 92,708円(未償却残高:158,531円)
(5年目) 158,531円 × 0.369 = 58,498円(未償却残高:100,033円)
(6年目) 100,033円 × 0.369 = 36,913円
償却可能限度額まで減価償却した残存簿価:50,000円 < 100,033円 − 36,913円 = 63,120円
⇒ 減価償却費:36,913円、未償却残高:63,120円
(7年目) 63,120円 × 0.369 = 23,292円
償却可能限度額まで減価償却した残存簿価:50,000円 > 63,120円 − 23,292円 = 39,828円
⇒ 減価償却費:63,120円−50,000円=13,120円、未償却残高:50,000円
【ここまでが前回解説した処理】
(8年目) (50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:40,000円)
(9年目) (50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:30,000円)
(10年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:20,000円)
(11年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:10,000円)
(12年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円 > 10,000円(期首未償却残高) − 1円(残存簿価) = 9,999円
⇒ 減価償却費:9,999円、未償却残高=残存簿価:1円
このように「取得価額の5%」については耐用年数5年の「定額法」のような感じで「残存簿価1円」まで償却を行うこととなります。
最終的に「定額法」に類似した処理をするという点では「250%定率法」「200%定率法」と共通しているとも言えます。
(「250%定率法」「200%定率法」の耐用年数後半の処理については「資産と費用(40)」をご参照下さい)
さて「資産と費用(31)」から始めました「減価償却」のお話もだいぶ長くなってしまいました。
次回はいったんここまでの解説を「定額法」「定率法」を中心にまとめたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
8月中はリオオリンピック一色、そして9月になるとサッカーワールドカップのアジア最終予選と野球の影が薄くなっていた今日この頃でしたが、いつの間にやらプロ野球のペナントレースもいよいよ大詰めですね!
パ・リーグではソフトバンクにマジックが点灯したものの、まだまだ日本ハムとの優勝争いからは目が離せません。
そしてセ・リーグでは優勝は広島でほぼ確定ですが、クライマックスシリーズ出場を賭けた3位争いは熾烈を極めています。
レギュラーシーズン終了まであとおよそ一ヶ月、そして日本一決定まで二ヶ月弱、残り僅かとなった今年のプロ野球を最後まで楽しんでいきましょう!!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
「資産と費用(39)」の回から「定率法」の償却方法について詳しく解説しております。
前回「旧定率法」における耐用年数経過後の処理について解説しました。
前回解説した処理までの時点では貸借対照表上に「取得価額の5%」が費用化されずに残っていました。
今回はこの「取得価額の5%」を「250%定率法」や「200%定率法」と同様に「残存簿価1円」まで償却する処理について解説いたします。
結論から言ってしまいますと、この残された「取得価額の5%」については5年間かけて「残存簿価1円」になるまで均等に償却します。
前回と同じ具体例で実際の処理をみてみましょう。
【例】取得価額:100万円、耐用年数:5年、旧定率法(償却率:0.369)
(1年目)1,000,000円 × 0.369 = 369,000円(未償却残高:631,000円)
(2年目) 631,000円 × 0.369 = 232,839円(未償却残高:398,161円)
(3年目) 398,161円 × 0.369 = 146,922円(未償却残高:251,239円)
(4年目) 251,239円 × 0.369 = 92,708円(未償却残高:158,531円)
(5年目) 158,531円 × 0.369 = 58,498円(未償却残高:100,033円)
(6年目) 100,033円 × 0.369 = 36,913円
償却可能限度額まで減価償却した残存簿価:50,000円 < 100,033円 − 36,913円 = 63,120円
⇒ 減価償却費:36,913円、未償却残高:63,120円
(7年目) 63,120円 × 0.369 = 23,292円
償却可能限度額まで減価償却した残存簿価:50,000円 > 63,120円 − 23,292円 = 39,828円
⇒ 減価償却費:63,120円−50,000円=13,120円、未償却残高:50,000円
【ここまでが前回解説した処理】
(8年目) (50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:40,000円)
(9年目) (50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:30,000円)
(10年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:20,000円)
(11年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円(未償却残高:10,000円)
(12年目)(50,000円 − 1円)÷ 5年 = 10,000円 > 10,000円(期首未償却残高) − 1円(残存簿価) = 9,999円
⇒ 減価償却費:9,999円、未償却残高=残存簿価:1円
このように「取得価額の5%」については耐用年数5年の「定額法」のような感じで「残存簿価1円」まで償却を行うこととなります。
最終的に「定額法」に類似した処理をするという点では「250%定率法」「200%定率法」と共通しているとも言えます。
(「250%定率法」「200%定率法」の耐用年数後半の処理については「資産と費用(40)」をご参照下さい)
さて「資産と費用(31)」から始めました「減価償却」のお話もだいぶ長くなってしまいました。
次回はいったんここまでの解説を「定額法」「定率法」を中心にまとめたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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