経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(39)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
前回も話題にいたしましたが、先日のマツダオールスターゲーム2016はかなり盛り上がりましたね!
個人的にはここ数年で一番楽しめたオールスターになりました。
特にファン投票で選出された投手としてではなく急きょ野手として出場した大谷選手の活躍には目を見張るものがありました。
第一試合の前に行われたホームランダービーでは見事優勝、第二試合では圧巻のパフォーマンスでMVPを獲得、と打者としてもやはり超一流である所を見せ付けてくれました。
今シーズンの大谷選手には真の二刀流選手としてついに完成しつつある感じがありましたが、大舞台でまさにそれを証明する形になったと思います。
もしかすると来年にはメジャー移籍ということも充分に考えられますので、この空前絶後の大スターを国内で見られるのも残り僅かかもしれませんね…
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
今回からは「定率法」の償却方法についてもう少し詳しく解説してまいります。
前回までお話してきたように「定率法」には現在「旧定率法」「250%定率法」「200%定率法」の3種類が並存しています。
この「定率法」による減価償却費の計算方法については「資産と費用(35) 」の回で以下のような計算式を紹介いたしました。
期首未償却残高 × 償却率 = 減価償却費
基本的には3種類の「定率法」全てにおいて上記の計算式を使用します。
中でも「旧定率法」においては耐用年数の最後までこの計算式を用いて計算することで最終的に残存価額だけが残るようになっています。
しかし「250%定率法」「200%定率法」の2種類については、この計算式だけでは最後まできちんと減価償却費を計算することが出来ません。
以下に具体例をあげてみます。
【例】取得価額:100万円、耐用年数:5年、200%定率法(償却率:0.400)の減価償却資産の減価償却費を、耐用年数の最後まで「期首未償却残高 × 償却率」で計算した場合
(1年目)1,000,000円 × 0.400 = 400,000円(未償却残高:1,000,000円 − 400,000円 = 600,000円)
(2年目) 600,000円 × 0.400 = 240,000円(未償却残高: 600,000円 − 240,000円 = 360,000円)
(3年目) 360,000円 × 0.400 = 144,000円(未償却残高: 360,000円 − 144,000円 = 216,000円)
(4年目) 216,000円 × 0.400 = 86,400円(未償却残高: 216,000円 − 86,400円 = 129,600円)
(5年目) 129,600円 × 0.400 = 51,840円(未償却残高: 129.600円 − 51,840円 = 77,760円)
「資産と費用(33)」でお話しましたように、平成19年4月1日以後に取得した減価償却資産については耐用年数経過後の残存価額は「ゼロ」になります。
上記の例の「200%定率法」は「資産と費用(36) 」での解説の通り、平成24年4月1日以後に取得した減価償却資産に適用されますので、本来であれば残存価額は「ゼロ」になるはずです。
ところが上記の例のように計算すると、耐用年数である5年を経過した後でも「77,760円」も未償却の残高が残ってしまうことになってしまいます。
このように「200%定率法」においては「期首未償却残高 × 償却率」の基本計算式だけでは残存価額である「ゼロ」まで償却することは出来ません。
上記の例からも分かる通り、未償却残高に一定率を乗じ続けても金額自体はだんだん少なくはなりますが、永遠に「ゼロ」になることはあり得ません。
同様に「250%定率法」も平成19年4月1日以後に取得した減価償却資産に適用されますので残存価額は「ゼロ」であり、やはりその「ゼロ」にはこのままの計算式では到達しません。
(ちなみに「旧定率法」については残存価額は「取得価額の10%」であり、耐用年数経過後にその金額になるように償却率が定められています。)
そのような訳で、実は「250%定率法」「200%定率法」では耐用年数の後半において「期首未償却残高 × 償却率」とは別の計算方法で減価償却費を算出することになります。
次回はそのもう一つの計算方法について解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
前回も話題にいたしましたが、先日のマツダオールスターゲーム2016はかなり盛り上がりましたね!
個人的にはここ数年で一番楽しめたオールスターになりました。
特にファン投票で選出された投手としてではなく急きょ野手として出場した大谷選手の活躍には目を見張るものがありました。
第一試合の前に行われたホームランダービーでは見事優勝、第二試合では圧巻のパフォーマンスでMVPを獲得、と打者としてもやはり超一流である所を見せ付けてくれました。
今シーズンの大谷選手には真の二刀流選手としてついに完成しつつある感じがありましたが、大舞台でまさにそれを証明する形になったと思います。
もしかすると来年にはメジャー移籍ということも充分に考えられますので、この空前絶後の大スターを国内で見られるのも残り僅かかもしれませんね…
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
今回からは「定率法」の償却方法についてもう少し詳しく解説してまいります。
前回までお話してきたように「定率法」には現在「旧定率法」「250%定率法」「200%定率法」の3種類が並存しています。
この「定率法」による減価償却費の計算方法については「資産と費用(35) 」の回で以下のような計算式を紹介いたしました。
期首未償却残高 × 償却率 = 減価償却費
基本的には3種類の「定率法」全てにおいて上記の計算式を使用します。
中でも「旧定率法」においては耐用年数の最後までこの計算式を用いて計算することで最終的に残存価額だけが残るようになっています。
しかし「250%定率法」「200%定率法」の2種類については、この計算式だけでは最後まできちんと減価償却費を計算することが出来ません。
以下に具体例をあげてみます。
【例】取得価額:100万円、耐用年数:5年、200%定率法(償却率:0.400)の減価償却資産の減価償却費を、耐用年数の最後まで「期首未償却残高 × 償却率」で計算した場合
(1年目)1,000,000円 × 0.400 = 400,000円(未償却残高:1,000,000円 − 400,000円 = 600,000円)
(2年目) 600,000円 × 0.400 = 240,000円(未償却残高: 600,000円 − 240,000円 = 360,000円)
(3年目) 360,000円 × 0.400 = 144,000円(未償却残高: 360,000円 − 144,000円 = 216,000円)
(4年目) 216,000円 × 0.400 = 86,400円(未償却残高: 216,000円 − 86,400円 = 129,600円)
(5年目) 129,600円 × 0.400 = 51,840円(未償却残高: 129.600円 − 51,840円 = 77,760円)
「資産と費用(33)」でお話しましたように、平成19年4月1日以後に取得した減価償却資産については耐用年数経過後の残存価額は「ゼロ」になります。
上記の例の「200%定率法」は「資産と費用(36) 」での解説の通り、平成24年4月1日以後に取得した減価償却資産に適用されますので、本来であれば残存価額は「ゼロ」になるはずです。
ところが上記の例のように計算すると、耐用年数である5年を経過した後でも「77,760円」も未償却の残高が残ってしまうことになってしまいます。
このように「200%定率法」においては「期首未償却残高 × 償却率」の基本計算式だけでは残存価額である「ゼロ」まで償却することは出来ません。
上記の例からも分かる通り、未償却残高に一定率を乗じ続けても金額自体はだんだん少なくはなりますが、永遠に「ゼロ」になることはあり得ません。
同様に「250%定率法」も平成19年4月1日以後に取得した減価償却資産に適用されますので残存価額は「ゼロ」であり、やはりその「ゼロ」にはこのままの計算式では到達しません。
(ちなみに「旧定率法」については残存価額は「取得価額の10%」であり、耐用年数経過後にその金額になるように償却率が定められています。)
そのような訳で、実は「250%定率法」「200%定率法」では耐用年数の後半において「期首未償却残高 × 償却率」とは別の計算方法で減価償却費を算出することになります。
次回はそのもう一つの計算方法について解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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