経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(38)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
今週末、いよいよマツダオールスターゲーム2016が開催されますね!
ファン投票では得票数1位がソフトバンク・柳田選手、2位がヤクルト・山田選手と昨年のトリプルスリーコンビが上位を独占しました。
特に柳田選手は選手間投票でも得票数1位と、ファンのみならず現役選手たちからも大きな支持を受けていることがわかります。
それ以外でもセ・リーグ投手の選手間投票で2位に10倍以上の差をつけてトップになった巨人・菅野投手など、活躍が楽しみな選手で目白押しです。
ペナントレースのことはしばし忘れて、トッププレーヤーたちの最高のパフォーマンスを楽しみたいですね!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
前回具体的な数字をあげて例示したように、「定額法」と「定率法」では各年度における償却金額が異なります。
簡単におさらいいたしますと、以下のような違いとなります。
・「定額法」は償却金額が毎年一定だが、「定率法」ではだんだん少なくなる(逓減する)
・「定額法」に比べて「定率法」では初期に多額の減価償却費が計上される
前回の例では、耐用年数10年の減価償却資産について1年目と2年目の減価償却だけを比較しました。
その2年間の減価償却費については、全て「定率法」>「定額法」でしたが、耐用年数の後半には逆転して「定額法」>「定率法」となります。
以上をふまえて「定額法」と「定率法」、それぞれの長所・短所は以下のようになります。
【「定額法」の長所】
・償却金額が毎期一定であるため、計算が簡便である。
【「定率法」の長所】
・耐用年数の初期に多額の減価償却費を計上できるため、税務上のメリットがある(耐用年数の初期において税額を低く抑えることができる)。
・減価償却資産は一般に導入直後が最も収益性が高い(古くなると収益性が下がる)ため、収益と費用の対応関係が適切となる。
・減価償却資産は耐用年数の後半になると維持・管理や修繕にかかるコストが増えるため、減価償却費が逓減することにより毎期の全体的な費用が平準化する。
【「定額法」の短所】
・減価償却資産は耐用年数の後半になると維持・管理や修繕にかかるコストが増えるため、収益性の低下と反比例するように毎期の費用が増大し、収益と費用の対応関係が不適切となる。
【「定率法」の短所】
・「定額法」より計算方法が複雑で、さらに複数の方法(「旧定率法」「250%定率法」「200%定率法」)が並存しているため、管理が難しい。
「収益と費用の対応関係」については少し解説いたしたいと思います。
例えば100万円の新しい機械を導入して新製品を生産する場合、その新製品は通常であれば初期にたくさん売れて多くの収益を生み、時の経過と共にだんだん売れなくなってきます。
新しい機械の導入コスト100万円を「定率法」によって減価償却する場合、収益の多い初期に多く費用化し、収益が少なくなるにつれて費用が減っていくため、収益と費用が比例関係となり利益の波は小さくなります。
対して「定額法」の場合、毎期の減価償却費が一定であるため、収益の多い初期に利益が極端に偏ってしまい、毎期の収益と費用が釣り合わなくなってしまうデメリットがある、ということです。
このように煩雑ささえ除けばどちらかというと「定率法」の方がメリットが多いため、これまで日本の多くの企業では「定率法」を主に採用してきました。
しかし昨今の国際化の流れの中で、特にグローバル企業を中心に海外で一般的な「定額法」へと償却方法を変更するケースも増えてきています。
次回は「定率法」の償却方法について、もう少し詳しく解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
今週末、いよいよマツダオールスターゲーム2016が開催されますね!
ファン投票では得票数1位がソフトバンク・柳田選手、2位がヤクルト・山田選手と昨年のトリプルスリーコンビが上位を独占しました。
特に柳田選手は選手間投票でも得票数1位と、ファンのみならず現役選手たちからも大きな支持を受けていることがわかります。
それ以外でもセ・リーグ投手の選手間投票で2位に10倍以上の差をつけてトップになった巨人・菅野投手など、活躍が楽しみな選手で目白押しです。
ペナントレースのことはしばし忘れて、トッププレーヤーたちの最高のパフォーマンスを楽しみたいですね!
今回も引き続き「減価償却」についての基本的なお話をしていきたいと思います。
前回具体的な数字をあげて例示したように、「定額法」と「定率法」では各年度における償却金額が異なります。
簡単におさらいいたしますと、以下のような違いとなります。
・「定額法」は償却金額が毎年一定だが、「定率法」ではだんだん少なくなる(逓減する)
・「定額法」に比べて「定率法」では初期に多額の減価償却費が計上される
前回の例では、耐用年数10年の減価償却資産について1年目と2年目の減価償却だけを比較しました。
その2年間の減価償却費については、全て「定率法」>「定額法」でしたが、耐用年数の後半には逆転して「定額法」>「定率法」となります。
以上をふまえて「定額法」と「定率法」、それぞれの長所・短所は以下のようになります。
【「定額法」の長所】
・償却金額が毎期一定であるため、計算が簡便である。
【「定率法」の長所】
・耐用年数の初期に多額の減価償却費を計上できるため、税務上のメリットがある(耐用年数の初期において税額を低く抑えることができる)。
・減価償却資産は一般に導入直後が最も収益性が高い(古くなると収益性が下がる)ため、収益と費用の対応関係が適切となる。
・減価償却資産は耐用年数の後半になると維持・管理や修繕にかかるコストが増えるため、減価償却費が逓減することにより毎期の全体的な費用が平準化する。
【「定額法」の短所】
・減価償却資産は耐用年数の後半になると維持・管理や修繕にかかるコストが増えるため、収益性の低下と反比例するように毎期の費用が増大し、収益と費用の対応関係が不適切となる。
【「定率法」の短所】
・「定額法」より計算方法が複雑で、さらに複数の方法(「旧定率法」「250%定率法」「200%定率法」)が並存しているため、管理が難しい。
「収益と費用の対応関係」については少し解説いたしたいと思います。
例えば100万円の新しい機械を導入して新製品を生産する場合、その新製品は通常であれば初期にたくさん売れて多くの収益を生み、時の経過と共にだんだん売れなくなってきます。
新しい機械の導入コスト100万円を「定率法」によって減価償却する場合、収益の多い初期に多く費用化し、収益が少なくなるにつれて費用が減っていくため、収益と費用が比例関係となり利益の波は小さくなります。
対して「定額法」の場合、毎期の減価償却費が一定であるため、収益の多い初期に利益が極端に偏ってしまい、毎期の収益と費用が釣り合わなくなってしまうデメリットがある、ということです。
このように煩雑ささえ除けばどちらかというと「定率法」の方がメリットが多いため、これまで日本の多くの企業では「定率法」を主に採用してきました。
しかし昨今の国際化の流れの中で、特にグローバル企業を中心に海外で一般的な「定額法」へと償却方法を変更するケースも増えてきています。
次回は「定率法」の償却方法について、もう少し詳しく解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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