経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(21)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
「世界野球WBSCプレミア12」がいよいよ開幕しましたね。
WBCに続く本格的な世界大会ということで非常に楽しみにしていました。
まずは初戦の韓国戦に勝利しましたが、今回の日本代表はかなり期待できそうな気がしています。
いずれにしましてもこの大会が終わるとしばらく野球が見られなくなりますから、最後まで目一杯楽しみたいですね!
今回も前回に引き続き「費用性資産」の一形態である「棚卸資産」についてお話いたします。
さて前回の最後にちょっとしたクイズを出しましたが、皆さんおわかりになりましたでしょうか?
答えは前回紹介した以下の「棚卸資産」の意義の文章の中にあります。
「企業会計上、通常の営業循環過程において販売または費消される資産で、棚卸しによって物量的に把握できるもの。
商品・製品・仕掛品・原材料・消耗品など。在庫品。」(広辞苑 第六版)
上記の文章の最後に「棚卸資産」の具体例が列挙されていますが、この中の「商品・製品・仕掛品・原材料」については前回もお話ししましたし、現在連載中の「資産と費用」シリーズでこれまで詳しく見てきました。
ではもう一つ挙げられている「消耗品」はどうでしょうか?
実はこの「消耗品」が前回のクイズの正解で、2014年4月から6月にかけて連載していた「消耗品費」シリーズで解説しておりました。
では「消耗品」についてちょっと復習いたします。
日商簿記3級を学習した方であれば覚えていらっしゃるかもしれませんが、この「消耗品」という勘定科目は決算整理の手続の一環として登場します。
具体的には期中に購入した消耗品のうち、期中に使用した分を「消耗品費」として費用計上し、期中に使用せず期末時点で残っている分を「消耗品」 勘定で資産計上するという処理です。
この考え方は「商品」や「製品」の期末処理と同じで、当期において使用した分が費用、当期末に残っている在庫分が資産というものです。
そして翌期以降の処理についても同様で、資産計上された「消耗品」の内使用された分は「消耗品費」に振替えられますので、やはりこの「消耗品」も「商品」「製品」などと同じ「費用性資産」の一つであるということになります。
またこの「消耗品」という勘定科目ですが「消耗品費(2)」の回でもお話しましたように実務上ではあまり使用されず、その代わりに「貯蔵品」という勘定科目を用いることが一般的です。
この「貯蔵品」についても先程ご説明した「消耗品」と同様の処理を行いますので、もちろん「費用性資産」の一種です。
さらに「貯蔵品」という勘定科目には「消耗品」という科目よりも便利な面があります。
それは「貯蔵品」が「消耗品費」との振替え以外にも使用できるということです。
その主なものが「通信費」や「租税公課」という「消耗品費」と同じ費用の勘定科目です。
当期中に切手を購入し「通信費」として費用処理していた場合、当期末に未使用であった分の切手の金額を「貯蔵品」に、同じく当期中に収入印紙を購入して「租税公課」に計上していた場合、やはり当期末に未使用分の収入印紙の金額を「貯蔵品」に振替えます。
ちなみに今回解説した「消耗品」や「貯蔵品」は「棚卸資産」の中でも少し特殊なものだったりします。
と言うのも、いずれ費用になるという意味では同じ「費用性資産」ではあるのですが、前回までとりあげていた「商品」「製品」「原材料」などは最終的に「売上原価」になるものであるのに対して、「消耗品」「貯蔵品」は「消耗品費」や「通信費」といった「販売費及び一般管理費」いわゆる経費に振替えられる資産となります。
そんなこともあり「消耗品」や「貯蔵品」は「棚卸資産」の中でも比較的金額が小さく重要性の低い勘定科目であるとされています。
しかし同時にサービス業などそもそも「商品」や「製品」の存在しない会社であっても切手や収入印紙はたいてい社内に在庫がありますから、「貯蔵品」はほぼ全ての会社で使用されるという点で決して見落とすことのできない勘定科目の一つであるとも言えます。
次回はその他のやや細かい「棚卸資産」について見ていきたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えて自主トレだ!!
「世界野球WBSCプレミア12」がいよいよ開幕しましたね。
WBCに続く本格的な世界大会ということで非常に楽しみにしていました。
まずは初戦の韓国戦に勝利しましたが、今回の日本代表はかなり期待できそうな気がしています。
いずれにしましてもこの大会が終わるとしばらく野球が見られなくなりますから、最後まで目一杯楽しみたいですね!
今回も前回に引き続き「費用性資産」の一形態である「棚卸資産」についてお話いたします。
さて前回の最後にちょっとしたクイズを出しましたが、皆さんおわかりになりましたでしょうか?
答えは前回紹介した以下の「棚卸資産」の意義の文章の中にあります。
「企業会計上、通常の営業循環過程において販売または費消される資産で、棚卸しによって物量的に把握できるもの。
商品・製品・仕掛品・原材料・消耗品など。在庫品。」(広辞苑 第六版)
上記の文章の最後に「棚卸資産」の具体例が列挙されていますが、この中の「商品・製品・仕掛品・原材料」については前回もお話ししましたし、現在連載中の「資産と費用」シリーズでこれまで詳しく見てきました。
ではもう一つ挙げられている「消耗品」はどうでしょうか?
実はこの「消耗品」が前回のクイズの正解で、2014年4月から6月にかけて連載していた「消耗品費」シリーズで解説しておりました。
では「消耗品」についてちょっと復習いたします。
日商簿記3級を学習した方であれば覚えていらっしゃるかもしれませんが、この「消耗品」という勘定科目は決算整理の手続の一環として登場します。
具体的には期中に購入した消耗品のうち、期中に使用した分を「消耗品費」として費用計上し、期中に使用せず期末時点で残っている分を「消耗品」 勘定で資産計上するという処理です。
この考え方は「商品」や「製品」の期末処理と同じで、当期において使用した分が費用、当期末に残っている在庫分が資産というものです。
そして翌期以降の処理についても同様で、資産計上された「消耗品」の内使用された分は「消耗品費」に振替えられますので、やはりこの「消耗品」も「商品」「製品」などと同じ「費用性資産」の一つであるということになります。
またこの「消耗品」という勘定科目ですが「消耗品費(2)」の回でもお話しましたように実務上ではあまり使用されず、その代わりに「貯蔵品」という勘定科目を用いることが一般的です。
この「貯蔵品」についても先程ご説明した「消耗品」と同様の処理を行いますので、もちろん「費用性資産」の一種です。
さらに「貯蔵品」という勘定科目には「消耗品」という科目よりも便利な面があります。
それは「貯蔵品」が「消耗品費」との振替え以外にも使用できるということです。
その主なものが「通信費」や「租税公課」という「消耗品費」と同じ費用の勘定科目です。
当期中に切手を購入し「通信費」として費用処理していた場合、当期末に未使用であった分の切手の金額を「貯蔵品」に、同じく当期中に収入印紙を購入して「租税公課」に計上していた場合、やはり当期末に未使用分の収入印紙の金額を「貯蔵品」に振替えます。
ちなみに今回解説した「消耗品」や「貯蔵品」は「棚卸資産」の中でも少し特殊なものだったりします。
と言うのも、いずれ費用になるという意味では同じ「費用性資産」ではあるのですが、前回までとりあげていた「商品」「製品」「原材料」などは最終的に「売上原価」になるものであるのに対して、「消耗品」「貯蔵品」は「消耗品費」や「通信費」といった「販売費及び一般管理費」いわゆる経費に振替えられる資産となります。
そんなこともあり「消耗品」や「貯蔵品」は「棚卸資産」の中でも比較的金額が小さく重要性の低い勘定科目であるとされています。
しかし同時にサービス業などそもそも「商品」や「製品」の存在しない会社であっても切手や収入印紙はたいてい社内に在庫がありますから、「貯蔵品」はほぼ全ての会社で使用されるという点で決して見落とすことのできない勘定科目の一つであるとも言えます。
次回はその他のやや細かい「棚卸資産」について見ていきたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えて自主トレだ!!
掲載日:
※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。