資産と費用(16)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
今年のプロ野球もレギュラーシーズン終了まで残り一ヶ月程になりました。
パ・リーグの上位2チームについてはほぼ確定的ではありますが、セ・リーグの優勝及び3位争い、そしてパ・リーグの3位争いについては最後まで目が離せなさそうです。
そんな中もう一つ注目なのが、ヤクルト・山田選手とソフトバンク・柳田選手のトリプルスリー達成です。
特に山田選手は三冠王+盗塁王というプロ野球史上初の四冠王も視野に入っています。
これが本当に実現すれば今年はプロ野球史に残る凄い年になりそうですね!
今回も前回に引き続き「費用性資産」の例として「製品」をとりあげます。
「資産と費用(14)」の回から「製造原価報告書」について見てきていますが、
前回の「Ⅰ 材料費」に続いて今回は「Ⅱ 労務費」から「当期総製造費用」までについてお話いたします。
Ⅱ 労務費
1.賃金 XXXX
2.法定福利費 XXX
......
当期労務費 XXXX
Ⅲ 経費
1.外注加工費 XXX
2.水道光熱費 XXX
......
当期経費 XXXX
当期総製造費用 XXXXX
「Ⅱ 労務費」と「Ⅲ 経費」の部分については、
基本的には損益計算書の「販売費及び一般管理費」や「営業外費用」などと同じような形式になっています。
すなわち、同じグループに属する費用がそれぞれ併記され、最後にそのグループの合計金額が記されます。
「Ⅱ 労務費」については、製品を製造している工場で働く人たちの人件費がその対象となります。
具体的には「賃金」や「法定福利費」「退職給付費用」などで、その合計金額が「当期労務費」の所に集計されます。
そして「Ⅲ 経費」には「Ⅰ 材料費」「Ⅱ 労務費」以外、つまり原材料費と人件費以外で製品の製造にかかった費用が属します。
例えば工場の「地代家賃」や「水道光熱費」、機械の「減価償却費」や細々した工具などにかかる「消耗品費」、また製造の一部を外部の業者に委託した場合に発生する「外注加工費」などがここに含まれ、最終的に「当期経費」の箇所にその合計金額が集計されます。
そして前回見た「Ⅰ 材料費」の最終値である「当期材料費」と上記の「当期労務費」及び「当期経費」を合計して、当期の製品の製造にかかった費用の合計である「当期総製造費用」が算出されます。
これで製品の製造にかかった費用の総額が計算できた訳で、これにて一件落着、としてしまいたい所ですが、「製造原価報告書」にはもう少し続きがあります。
次回は「製造原価報告書」の「当期総製造費用」から最後までの部分について解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。