資産と費用(15)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
全国高校野球選手権大会、通称夏の甲子園大会もいよいよ大詰めですね!
今年は100周年大会ということもあり例年以上に盛り上がっているようにも感じますが、特に西東京代表・早稲田実業の一年生スラッガー清宮選手に大会前から注目が集まっていました。
予選からあれだけ報道もされプレッシャーも半端なく大きかったと思いますが、甲子園でもホームランを放つなどその実力を存分に発揮してくれました。
これから三年間、清宮選手にはあの甲子園最強バッター清原選手を超える活躍を期待しています!!
今回も前回に引き続き「費用性資産」の例として「製品」をとりあげます。
さて前回「製造原価報告書」のひな形を見て頂きましたが、今回はその中の「�T 材料費」の部分について解説してまいります。
Ⅰ 材料費
1.期首材料棚卸高 XXX
2.当期材料仕入高 XXXX
合 計 XXXX
3.期末材料棚卸高 XXX
当期材料費 XXXX
上記が「Ⅰ 材料費」の箇所になりますが、どこかで見たことがある形式ですよね。
そう、以前見てきました商品売買における損益計算書の「売上原価」とかなり似ています。
念のためその「売上原価」の所を以下に示します。
Ⅰ 売上高 XXX
Ⅱ 売上原価
1.期首商品棚卸高 XXX
2.当期商品仕入高 XXX
合 計 XXX
3.期末商品棚卸高 XXX XXX
売上総利益 XXX
こうしてみると一目瞭然ですが、基本的には「商品」という言葉が「材料」になっているだけです。
異なるのは「売上原価」はその計算後、最終的に「売上高」から差し引いて「売上総利益」を計算していますが、「材料費」はあくまでまだ原価計算の最初の段階なのでとりあえず費用を集計する所で終わっています。
しかし費用の集計という所までは商品売買の「売上原価」算定と全く同じと言っても過言ではありません。
この「材料費」の算定を仕訳であらわすと、以下のようになります。
期首材料棚卸高 ○○○ / 原材料 ○○○
材料費 ○○○ / 期首材料棚卸高 ○○○
材料費 △△△ / 当期材料仕入高 △△△
期末材料棚卸高 ××× / 材料費 ×××
原材料 ××× / 期末材料棚卸高 ×××
このように「資産と費用(12)」で解説した商品売買の「売上原価」算定の仕訳とほぼ同じになります。
勘定科目としては「原材料」のみが資産として貸借対照表に表示され、その他は全て費用です。
貸借対照表に表示される「原材料」はその期に仕入れたが使用しなかったものであり、翌期以降製品の製造に使用されると製造原価の一部を構成する「材料費」となっていきます。
このようにここで登場した「原材料」もやはりいずれ費用になる「費用性資産」の一つだったりします。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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