資産と費用(14)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
先日、西武の主砲中村剛也選手が通算1,000本安打と300号本塁打を同時に達成しました。
さらに凄いのがその直後の打席でもう一発、今度は満塁ホームランを放ち、あの世界の王貞治選手が持つ通算15本という満塁ホームランのプロ野球記録に並んだことです。
王選手は通算本塁打数868本の内の15本ですから、中村選手がいかに満塁に強いかが分かります。
中村選手には現役最高峰のホームランアーチストとしてさらに記録を伸ばしていってもらいたいですね!
今回は前回に引き続き「費用性資産」の例として「製品」をとりあげます。
さて前回の最後にメーカーの損益計算書の中の「当期製品製造原価」という言葉に注目しました。
実はこの「当期製品製造原価」は損益計算書を作成する前の段階で「製造原価報告書」という資料の中で計算されます。
この「製造原価報告書」の位置づけとしては、メーカーの損益計算書の売上原価の内訳明細書であり、「財務諸表等規則」において損益計算書への添付が定められています。
ちなみに「財務諸表等規則」は主に上場企業が対象となる「金融商品取引法」の規定に沿った規則ですので、「製造原価報告書」を作成する義務があるのは主に上場しているメーカーとなっていますが、作成義務のない会社でも製造業であれば管理目的として作成されることも少なくありません。
「製造原価報告書」のひな形は以下のようになっています。
Ⅰ 材料費
1.期首材料棚卸高 XXX
2.当期材料仕入高 XXXX
合 計 XXXX
3.期末材料棚卸高 XXX
当期材料費 XXXX
Ⅱ 労務費
1.賃金 XXXX
2.法定福利費 XXX
......
当期労務費 XXXX
Ⅲ 経費
1.外注加工費 XXX
2.水道光熱費 XXX
......
当期経費 XXXX
当期総製造費用 XXXXX
期首仕掛品棚卸高 XXXX
合 計 XXXXX
期末仕掛品棚卸高 XXXX
当期製品製造原価 XXXXX
このように「製造原価報告書」の一番下に最終結果として「当期製品製造原価」が表示されます。
またその他にも「期首〜〜棚卸高」や「期末〜〜棚卸高」といった馴染みのある言葉がいくつかありますね。
特に一番上の「Ⅰ 材料費」の所はかなり見覚えのある形なのではないかと思います。
と言う訳で、次回は「製造原価報告書」の「Ⅱ 材料費」の部分について解説いたしたいと思います。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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