経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
資産と費用(11)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
プロ野球ではセ・パ交流戦が終了しましたが、終わってみれば結局パ・リーグの圧勝でしたね。
パ・リーグ側の勝率は.580で2005年の交流戦開始以来最大の勝率差になりました。
セ・リーグでは特に巨人・DeNAのリーグ上位2チームが交流戦後半に大失速したことで、セ・パの勝差が開いただけでなく、セ・リーグの中では近年にない大接戦となりました。
これでセ・リーグのペナントレースは俄然面白くなりましたが、リーグ内に貯金のあるチームがほとんどいないというのはさすがに異常事態ですよね…
今回も前回に引き続き「費用性資産」の例として「繰越商品」をとりあげます。
さて、前回の最後にご紹介した以下の算式からお話を進めたいと思います。
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 − 期末商品棚卸高
「売上原価」は損益計算書の「売上高」の次に表示されている費用の科目です。
そして「当期商品仕入高」は期中に「仕入」として仕訳しているもので、総勘定元帳の「仕入」の期末残高がその金額になり、やはり費用の科目です。
ここまでは日商簿記3級を学習された方であればご理解頂けると思います。
では残りの「期首商品棚卸高」と「期末商品棚卸高」はどうでしょうか。
繰越試算表や決算整理前の残高試算表に表示されている「繰越商品」の残高、それが前期期末の在庫=当期期首の在庫であり「期首商品棚卸高」である、というように日商簿記3級では習います。
ですので多くの方が「期首商品棚卸高」=(決算整理前の)「繰越商品」で、すなわち資産の科目であると理解されているのではないでしょうか。
確かに日商簿記3級の参考書にも以下のような記述があったりします。
「期首時点で保有している(中略)、期首商品棚卸高【資産】は当期の売上原価【費用】となります。」
(参照:みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第3版(TAC出版)251ページ)
「期首商品棚卸高」が資産であるならば、同じように「期末商品棚卸高」についても、当期期末の在庫=「期末商品棚卸高」=(決算整理後の)「繰越商品」となって、やはり資産の科目であろうと推測されます。
そうすると冒頭の算式は以下のような考え方になります。
売上原価(費用)= 期首商品棚卸高(資産)+ 当期商品仕入高(費用)− 期末商品棚卸高(資産)
このように一本の算式の中に貸借対照表に属する「資産」と損益計算書に属する「費用」が混在しています。
こうして見てみると少し不自然に感じる方もいらっしゃるかと思います。
そして日商簿記2級以上を学習された方であれば、すでにお気付きかもしれません。
結論を言ってしまうと「期首商品棚卸高」も「期末商品棚卸高」も資産ではなく費用の科目なのです。
日商簿記2級で作成する損益計算書を見てみると…
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
プロ野球ではセ・パ交流戦が終了しましたが、終わってみれば結局パ・リーグの圧勝でしたね。
パ・リーグ側の勝率は.580で2005年の交流戦開始以来最大の勝率差になりました。
セ・リーグでは特に巨人・DeNAのリーグ上位2チームが交流戦後半に大失速したことで、セ・パの勝差が開いただけでなく、セ・リーグの中では近年にない大接戦となりました。
これでセ・リーグのペナントレースは俄然面白くなりましたが、リーグ内に貯金のあるチームがほとんどいないというのはさすがに異常事態ですよね…
今回も前回に引き続き「費用性資産」の例として「繰越商品」をとりあげます。
さて、前回の最後にご紹介した以下の算式からお話を進めたいと思います。
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 − 期末商品棚卸高
「売上原価」は損益計算書の「売上高」の次に表示されている費用の科目です。
そして「当期商品仕入高」は期中に「仕入」として仕訳しているもので、総勘定元帳の「仕入」の期末残高がその金額になり、やはり費用の科目です。
ここまでは日商簿記3級を学習された方であればご理解頂けると思います。
では残りの「期首商品棚卸高」と「期末商品棚卸高」はどうでしょうか。
繰越試算表や決算整理前の残高試算表に表示されている「繰越商品」の残高、それが前期期末の在庫=当期期首の在庫であり「期首商品棚卸高」である、というように日商簿記3級では習います。
ですので多くの方が「期首商品棚卸高」=(決算整理前の)「繰越商品」で、すなわち資産の科目であると理解されているのではないでしょうか。
確かに日商簿記3級の参考書にも以下のような記述があったりします。
「期首時点で保有している(中略)、期首商品棚卸高【資産】は当期の売上原価【費用】となります。」
(参照:みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第3版(TAC出版)251ページ)
「期首商品棚卸高」が資産であるならば、同じように「期末商品棚卸高」についても、当期期末の在庫=「期末商品棚卸高」=(決算整理後の)「繰越商品」となって、やはり資産の科目であろうと推測されます。
そうすると冒頭の算式は以下のような考え方になります。
売上原価(費用)= 期首商品棚卸高(資産)+ 当期商品仕入高(費用)− 期末商品棚卸高(資産)
このように一本の算式の中に貸借対照表に属する「資産」と損益計算書に属する「費用」が混在しています。
こうして見てみると少し不自然に感じる方もいらっしゃるかと思います。
そして日商簿記2級以上を学習された方であれば、すでにお気付きかもしれません。
結論を言ってしまうと「期首商品棚卸高」も「期末商品棚卸高」も資産ではなく費用の科目なのです。
日商簿記2級で作成する損益計算書を見てみると…
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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