経理界のホームラン王?! ノボルの経理スコアブック
福利厚生費(3)
どうも、野球大好き経理マンのノボルです!
プロ野球は今年のレギュラーシーズンの全試合が終了しました。
セ・リーグは奇しくも全チーム昨年と全く同じ順位となったのに対して、パ・リーグは昨年の上位3チームが全て下位に沈むという波乱の結果になりました。
優勝はやはりそれぞれリーグ随一の戦力を誇るジャイアンツとホークスでしたが、最後に日本一に輝くのは3位以上の全6チームのどこになるのかまだまだわかりません。
今週末にはいよいよクライマックスシリーズが開幕します。
今年のプロ野球も残りわずかとなりましたが、最後まで楽しんでいきましょう!
今回も前回に引き続き「福利厚生費」についてお話いたします。
【ケース2】
平成26年10月8日、総務部のDさんは以下の物品を購入し、支払った金額は即日現金で精算した。
インスタントコーヒー(社員用) 3,240円
キッチン用洗剤(給湯室で使用) 540円
ハンドソープ(洗面所で使用) 432円
胃腸薬(社内常備薬) 864円
【会計処理】
福利厚生費 4,700 / 現金 5,076
仮払消費税 376 /
【解説】
前回は給与にかかってくる社会保険料、いわゆる「法定福利費」についてお話しましたが、今回からは「法定福利費」以外の狭い意味での「福利厚生費」をとりあげてまいります。
狭い意味、と申しましたが、通常「福利厚生費」という言葉が使用される場合は、「法定福利費」以外すなわちこの「法定外福利費」を指すことが一般的です。
よく「福利厚生が充実した会社」などという表現が使われますが、「法定福利費」は前回お話ししたようにあくまで「法律で定められている」ものですから、どの会社も定められた金額を必ず負担しており、その点での差はありません。
ですのでこの場合の「福利厚生」は「法定福利費」以外の「福利厚生費」を指していると考えられます。
以降の解説では、この狭い意味でかつ一般的な「福利厚生費」について扱っていきます。
今回のケース、購入されているのは基本的に全て社員が社内で消費する物品です。
また少し大げさになりますが、いずれも社員の幸福のためのものだとお分かりになると思います。
こういった業務に直接使う訳ではないが社員が気持ち良く働けるために用意する社内の備品などが、典型的な「福利厚生費」の一例となります。
以前解説しました「消耗品費」との違いですが、基本的にはやはり「社員の福利厚生目的かどうか」という観点で判断することになります。
具体的には福利厚生とは関係なく業務で直接使用する文房具や少額のデスク・PCなどが「消耗品費」、業務には直接関係のないが社内環境を良くするために必要な清掃用品や常備薬などが「福利厚生費」といった区別です。
ただ会社によっては、このような細かい少額の社内備品を全てひっくるめて考え、「消耗品費」や「事務用品費」といった科目に集約するという処理をされているかもしれません。
文房具や清掃用品程度の少額な支出であれば、重要性の観点からそのような簡便な処理でも問題ないかと思われます。
またインスタントコーヒーを会議の際に飲んでいたらそれは「会議費」なのでは?というご指摘もあろうかと思います。
この点はまさにその通りなのですが、購入してきたインスタントコーヒーを例えば「社員がデスクで飲む用」「社内会議用」「来客用」などに分けて管理することは、実際問題としてかなり煩雑になると思われますので、基本的には「福利厚生費」または「会議費」どちらの処理でも構いません。
ただし、ある特定の会議でのみ全て消費することが決まっているコーヒーあればそれは「会議費」であり、クライアントへの贈答や接待供応目的で買った高級コーヒーなどであれば「交際費」と判断されるでしょう。
あくまでも社員の福利厚生目的での支出であることが「福利厚生費」の要件ですので、買った「モノ」ではなくその買った「目的」で判断するように気を付けて下さい。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
プロ野球は今年のレギュラーシーズンの全試合が終了しました。
セ・リーグは奇しくも全チーム昨年と全く同じ順位となったのに対して、パ・リーグは昨年の上位3チームが全て下位に沈むという波乱の結果になりました。
優勝はやはりそれぞれリーグ随一の戦力を誇るジャイアンツとホークスでしたが、最後に日本一に輝くのは3位以上の全6チームのどこになるのかまだまだわかりません。
今週末にはいよいよクライマックスシリーズが開幕します。
今年のプロ野球も残りわずかとなりましたが、最後まで楽しんでいきましょう!
今回も前回に引き続き「福利厚生費」についてお話いたします。
【ケース2】
平成26年10月8日、総務部のDさんは以下の物品を購入し、支払った金額は即日現金で精算した。
インスタントコーヒー(社員用) 3,240円
キッチン用洗剤(給湯室で使用) 540円
ハンドソープ(洗面所で使用) 432円
胃腸薬(社内常備薬) 864円
【会計処理】
福利厚生費 4,700 / 現金 5,076
仮払消費税 376 /
【解説】
前回は給与にかかってくる社会保険料、いわゆる「法定福利費」についてお話しましたが、今回からは「法定福利費」以外の狭い意味での「福利厚生費」をとりあげてまいります。
狭い意味、と申しましたが、通常「福利厚生費」という言葉が使用される場合は、「法定福利費」以外すなわちこの「法定外福利費」を指すことが一般的です。
よく「福利厚生が充実した会社」などという表現が使われますが、「法定福利費」は前回お話ししたようにあくまで「法律で定められている」ものですから、どの会社も定められた金額を必ず負担しており、その点での差はありません。
ですのでこの場合の「福利厚生」は「法定福利費」以外の「福利厚生費」を指していると考えられます。
以降の解説では、この狭い意味でかつ一般的な「福利厚生費」について扱っていきます。
今回のケース、購入されているのは基本的に全て社員が社内で消費する物品です。
また少し大げさになりますが、いずれも社員の幸福のためのものだとお分かりになると思います。
こういった業務に直接使う訳ではないが社員が気持ち良く働けるために用意する社内の備品などが、典型的な「福利厚生費」の一例となります。
以前解説しました「消耗品費」との違いですが、基本的にはやはり「社員の福利厚生目的かどうか」という観点で判断することになります。
具体的には福利厚生とは関係なく業務で直接使用する文房具や少額のデスク・PCなどが「消耗品費」、業務には直接関係のないが社内環境を良くするために必要な清掃用品や常備薬などが「福利厚生費」といった区別です。
ただ会社によっては、このような細かい少額の社内備品を全てひっくるめて考え、「消耗品費」や「事務用品費」といった科目に集約するという処理をされているかもしれません。
文房具や清掃用品程度の少額な支出であれば、重要性の観点からそのような簡便な処理でも問題ないかと思われます。
またインスタントコーヒーを会議の際に飲んでいたらそれは「会議費」なのでは?というご指摘もあろうかと思います。
この点はまさにその通りなのですが、購入してきたインスタントコーヒーを例えば「社員がデスクで飲む用」「社内会議用」「来客用」などに分けて管理することは、実際問題としてかなり煩雑になると思われますので、基本的には「福利厚生費」または「会議費」どちらの処理でも構いません。
ただし、ある特定の会議でのみ全て消費することが決まっているコーヒーあればそれは「会議費」であり、クライアントへの贈答や接待供応目的で買った高級コーヒーなどであれば「交際費」と判断されるでしょう。
あくまでも社員の福利厚生目的での支出であることが「福利厚生費」の要件ですので、買った「モノ」ではなくその買った「目的」で判断するように気を付けて下さい。
今回はここでゲームセット!
今日も早く仕事を終えてナイターへ!!
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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