レジェンド江村先生
こんにちは、税理士のチョモランマです。
ご存じの通り、先週の雪(もの凄い大雪)では、関東の交通は大混乱でした。
首都高などでは影響は5日間にも及び、日の当たらない細い道路では、1週間経った今でもいまだにほとんど氷が融けていない箇所もあります。
関東以外にも、この季節は雪で道路等に影響が出ている地域は多くあるかと思います。
足場の悪くなっている地域で、お出かけされる方は、十分にお気を付けください。
更に、ここ数日はとても寒いです。風呂上がりのちょっとした油断でも、すぐに風邪をひいてしまうので、こちらもお気を付け下さい。
さて、早や1月も終わりですが、前回に引続き(新春放談風で申し訳無いですが...)、もう一人のレジェンドについて、お話させて下さい。
その方は「江村稔先生」です(東大の教授を勤められた方で、気になって最近ネットで調べましたら、昨年秋に亡くなられておりました、かなりの御高齢でしたが...)。
江村先生が、どれだけ偉大な方かは、先生は「企業会計原則」の土台を作成された方です、と言えばそれで充分ではないでしょうか(現在の会計原則はそれこそ多岐に亘っているでしょうが...)。
加えて、会計学の歴史や、監査論についても、高い見識をお持ちの方であった、と記憶しています。
遠い昔の話になりますが、自分は、原価計算の勉強をする為に、某大学の大学院修士課程に在籍していた事があるのですが(そこで、原価計算に関する論文を書きましたので、一応MBAです...)、たまたまその大学で、東大を退官された江村先生が教鞭をとられており、先生のレクチャー(ゼミ)を拝聴する幸運な機会に恵まれた訳です。
当時の自分は、仕事をしながら大学院に通っておりましたが、ゼミに参加している殆んどの学生が外国の留学生か、社会人で仕事を持ちながらの人だったと思います。となると、仕事と掛け持ちの学業は、やり繰りも結構大変なものでして、仕事の疲れの影響が否応無く出てしまったかもしれません。
今回も恥を忍んでお話しますが、先生の、実に格調高過ぎるお話の内容は出だしこそいいのですが、途中から自分には子守唄に聴こえてしまい、そのまま寝てしまうといった毎回のパターンだったと記憶しています(今考えると、本当に勿体ない...、先生スミマセンでした、という気持ちです...)。
ただ、弁解がましいのですが、周りを見渡すと、他の学生も同様で、話に全くついていけてなく熟睡している人達ばかりで(そんな事だけ覚えている(笑))、教室が集団催眠の様な状況で、ですがそんな雰囲気の中で、先生が淡々とお話を続けられていく訳です。
ある時、さすがにそんな状況に腹が立ったのか、途中で話を止められた事があり、学生も一斉に目を覚ましたのですが、その時に先生が言われた一言が、今も私の記憶に深く刻まれています。
先生「どうも私の話は、皆さんに『睡眠用益』を提供しているようですな!」
解説:(用益の提供とは会計学・財務諸表論でよく出てくる用語ですね)
辛辣な一言でしたが、得難い経験として想い出になっています。
続きは次回に...
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