租税教室、税金って必要なの?
こんにちは、税理士のチョモランマです。
関東地方でも氷点下の気温を記録し、今シーズンも冬日となる日も増えてきました。
日中の最高気温も10度を切る日もあり、いよいよ冬が本格化してきました。
周囲では、今年は、普段はほとんど体調を崩していなかった様なタフな人が、体調を崩している姿を見かけたりしています。
服装等(自分はヒートテックにカイロ)で寒さに十分に対応し、無事にこの冬を乗り切っていきましょう。
ついに昨日、「税制改正大綱」が発表されました。
https://www.jimin.jp/news/policy/136400.html
・事業承継税制はどの程度使いやすくなったのか?
・一般社団法人や家なき子の節税策への対抗措置は具体的にどうなるのか?
等、確認しなければならない事が何点もあるかと思います。
しかし、会計事務所は繁忙期に突入しており、できるだけ、的確かつ効率的に要点を知りたいと思うのが正直なところです。
自分の客先にどの様に影響するか、気になるところですが、取急ぎ「平成30年度税制改正のポイントを150分で理解するためのセミナー」なる研修会に参加予定しています。
それでは今週のメルマガを始めていきましょう。
前回、「税に対する誤った認識のまま成人になってしまった為であるとも考えられないだろうか?」云々とお話ししたかと思います。
この点は又、何も成人に限らず、近年のわが国の児童・生徒の学習能力の低下が懸念されている中で、もともと税金に関する授業が少ないところに、さらに内容もわかりにくく、又教える側も教えにくい「税」ですから、このような現状が続く限り、租税主義国家である日本の先行きが案ぜられます。
そこで、小学生という非常に知的好奇心が旺盛なこの時期に、健全な納税意識、つまり正しい「税」の認識をもってもらう事(租税教室、税理士会の広報活動の一つです)が重要なってくるとは考えます(現在は、中学校、高校、大学や一般にもその範囲を広げる試みを展開中です)。
これまでの租税教室は、課税側である税務署や市役所(租税教育推進協議会)といった派遣教師による一方通行的な教室が多かった様です。
その為、ややもすれば租税教室が児童にとって興味が持ちにくい、つまり端的に「つまらないと感じる」とアンケートに回答されてしまうものになっていたかもしれません。
そこで、租税教育を魅力的なものにする一方策として、自分の所属する支部では、『税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税者の信頼に応え、租税に関する法令に規定された納税義務の実現を図る事を使命とした税理士』(仰々しい...)が、現場の教師と協議して単元を開発し、チームティーチング方式による租税教室が実施されており、効果はみられる(有効)と思っています(自分は講師として、最近参加はしていないが...)。
従前の租税教室が児童にとって興味が持ちにくい、つまり「つまらないと感じる」のは税金が身近と感じられない点も要因と考えられます。所得が発生しない人間にとって税金は関係ないからで、確かに税金の必要性は頭では一応分かったとしても面白くはないのです。
もし仮に、所得が発生したとして税金を払う立場に立つシミュレーションのゲームがあったならば、本来ゲーム好きな現代っ子には興味も持て、租税教室の導入には大いに貢献できると考えられ、現在、「お買い物ゲーム」なるプログラムを実施しています。
この体験型学習を通して単に知識としての「税」ではなく、意識(認識)としての租税教育が可能なっていくと考えられます。
続きは次回に...
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