税務調査後日談その六
こんにちは、税理士のチョモランマです。
本日は、全国的に晴れという地域が多いようで、最近は雨が降ることも少なく、朝晩は少し肌寒いものの、過ごしやすい晩秋の気候が続いています。
ですが晴れが続いているということは、乾燥しやすく、風邪が流行りやすいという事でもあるので、日々のうがい、手洗い等で予防を忘れないようにしていきましょう。
早いもので、あっという間に11月も終盤です。
22日水曜日に自民党税制調査会の総会が開かれ、税制改正の本格的な議論が開始されました。
12月14日に与党税制改正大綱をとりまとめる予定になっています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23751560R21C17A1PP8000/
今年は与党圧勝の選挙から間もない事もあって、官邸の意向が強く反映されると予想されています。
・賃金を引き上げた企業への減税措置
・中小企業への固定資産税減税
・事業承継税制の大幅緩和
・森林環境税や地方消費税の配分見直し
等など、具体的にはどうなっていくのか、たばこ税やゴルフ場利用税についても要注目です。
今のところ、報道されるニュースを聞いていると、所得控除(所得税)に関する細かい改正の提案が多いような気がします(年収高めの給与所得者の給与所得控除を縮小するけれども在宅介護世帯の増税は見送る、とか、昨年の医療費控除の特例=セルフメディケーション税制も細かかったけれども、細部をいじりすぎの気がする...)。
それでは今週のメルマガを始めていきます(前回の続きです)。
毎年の国税庁発表による税務調査報告によると、脱税件数は増える一方であり、更に残念な事に税に対する認識が一番高いはずである国税庁OBの税理士が巨額な脱税により逮捕されたという報道もあります。
公務員としての要職にある時は脱税は許されないものとしての強い認識があるにもかかわらず、退官後一般人という立場になるとやはり税金は払いたくない心情になってしまうのでしょうか。
又、税の使われ方においても、諸官庁の税の無駄遣いの報道も多くあります(最近でも、会計検査院報告がありました、国民の多くは、またかという気持ち、いつもの事さという気持ち、と両方でしょうが事態は何も変わりません)。
本来、全体の奉仕者である公務員であっても大切な税金を自分本位的な使途があるというのは、税に対する誤った認識のまま成人になってしまった為ではないかとも考えてしまいます。
と公務員の事ばかりは言えません。
税の専門家としての税理士も充分な注意と自戒(いましめ)が当然ですが、求められます。
自分の所属支部では、毎年秋に「綱紀監察研修」があり、税務署の総務課の担当からレクチャーがあります。
因みに、全国の国税局には税理士監理官が配置されており、税理士業務の適正な運営の確保を担っている様です(要するに、税理士の監視とチェックです)。
続きは自戒(次回)に...
さて、今週の山の天気は...。
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