こんにちは、税理士のチョモランマです。

先週末から今週にかけて、広い箇所で急激に気温が上昇しています。まるで、梅雨を通り越して夏が来てしまったかの様です。外出の予定がある方も多くいらっしゃるかと思いますので、熱中症にはくれぐれも御注意下さい（自分も含め...）。気が付けば5月も半ば過ぎ...、連休明けてから、5月病かもという方もいるかも知れません。

さて、総務省が5月16日に、2016年の家計調査「貯蓄・負債編」を公表しています。
1世帯が持つ貯蓄や株式の金融資産額は、平均値は1,820万円だそうで、微増ではあるものの、4年連続で過去最高を更新しています。
一方、世帯の年収は伸び悩み、近年は615万円前後で推移しているとの事で、多くの人が消費ではなく、貯蓄・運用に向かっている傾向が分かります。手賢くお金を貯める事が大事なのは確かですが、消費が冷え込むのは少しばかり...（近々、消費税が増税になると傾向は更に顕著になるかも知れない...）。
聞くところ、プレミアムフライデーも何だか失敗してしまった様ですし、消費拡大の施策の効果を計るのは難しいものです。

それでは、前回の続きです（確定申告I様の件）。

I様が会計処理センターに資料一式を渡してお願いする事になった訳ですが、その際、税務権限代理証書（簡単に言えば、税理士への委任状です）の添付を依頼したところ、渋られてしまったそうです。
税務署側は、調査についての経過の連絡・報告を税理士を通じてしたいものですから、当然、委任状を付けて下さい、とは言ってくると思います。

I様は、税務署から言われたまま、会計処理センターの担当に伝えただけでしょうが、それが難しいとはどういう事か？、要するに、そこには税理士はおらず、出来上がった書類にサインだけする（会計処理センターがサインだけお願いする）税理士は別の場所にいるのでは？、と想像されます（税理士事務所の所長が、従業員である職員の作成した書類にサインするのとは違う訳です）。

こういった事案は、他業種でもあるとは思いますが、名義貸し行為・名板貸し行為と言われて、禁止事項です（結局は、知らずに頼んだ納税者が被害を被る事になるから）。I様の場合、会計処理センターとのやりとりはそこで止ってしまい、紹介で私に依頼されたといった事情でした。
I様の2年分の未提出分確定申告書を揃えて、税務署に提出に行った際です。

私「会計処理センターの封筒の住所と、税理士事務所の封筒の住所とは違う様ですが、サインだけお願いしているんではないでしょうか（名義貸しでは）？」

担当官「私共でも、実は調査しているところでして、この件は先生に報告しなければいけませんか？」

私「どちらでも結構です...、お任せします」

年内の話でしたので、確定申告明けに気になったものですから、担当官に連絡してみました。
すると担当官は、迷惑そうに（或いは面倒くさそうに）「その件は総務課に報告済ですから云々...」と、自分には関係無いと言わんばかりでした（多分、今も調査中なんでしょう）。

続きは次回に...
さて、今週の山の天気は...。