確定申告エピソード2
こんにちは、税理士のチョモランマです。
確定申告も終り、ますます春めいて、先日は東京で桜の開花宣言がありました。
予報によれば、4月1日頃が満開だそうです。
いよいよ、これからが春本番! という雰囲気かと思いきや、関東は肌寒い気候も混じります。
しかし、これからは徐々に暖かくなっていくそうで、春はあっという間に過ぎてしまう気がしますので、皆様忙しさの合間を縫って、この時期を満喫されたらと思います(年度末だし、なかなか難しいかもしれないが...)。
私の事務所付近では、丁度4年に1回の市会議員選挙が、確申期と重なり、選挙カーの「皆様を信じております!」等の大音量アナウンスには、結構悩まされました(確定申告のお客様の親戚の方も立候補されていたりして、その方は当選されました)。
そう言えば、政治の世界でも、最近は「忖度(ソンタク)」とか「内心の自由」とか、余り聞かない日本語が出てきております(流行語大賞に?)。
さて、確申期のエピソードの続きです。
・マイナンバーの浸透についての感想です。
自分のお客様関係では、前回のH様を含め、あと1名の方が通知カード探し中で見当たらず時間切れ、1名の方が期限ギリギリに資料を送って来て(15日に私が地元の税務署から戻るとレターパック青で届いていた...)、その中に通知カードが入っておらず時間切れ、といった状況でした。
・税理士会員の義務として、確申期の税務支援があります(ドタキャンすると、自分の支部では始末書ものです...)。
私も、地元市役所1日と地元商工会1日を応援する事になりました。
会場に来られる方に、ナンバーの事は、相当程度浸透している様で、8割方の人が資料を持参されていると感じました。
市役所相談会場では、ある程度数をこなさないといけません。
一人の方と無駄な話等し過ぎてしまうと、市役所からクレームが、→税務署→支部事務局、の順に転送されますので、気を付けないといけない訳です。
私の場合、午前~午後と順調にこなしていきましたが、午後の最後の相談者で引いてしまいました。
市役所会場では、年金受給者で、源泉所得税が取られていて、所得控除(生命保険、地震保険、医療費)等を追加すると、源泉税が還付になる方が大半です。
自分で申告すればいい訳ですが、一年に1回の事だし忘れてしまう、或いは最初から覚え気も無いので2~3時間待っても無料でやってもらいたい、といった方ばかりです。
そこで問題になるのが、還付のつもりが、計算してしてみたら、納付になる方で、なかなか納得が得られません。
数年前から、年金所得400万円以下で、その他所得20万円以下であれば、確定申告不要となっています(その場合は市民税申告として、書類を預る)。
その方は年金は条件クリアでしたが、年金の足しのアルバイト収入が意外と多く、その他所得(具体的には給与所得)が20万円を超えていました。
そうなると、通常通りの所得税申告の計算で、数万円の納税となりました。
私「計算この通りですので、納付書を書いてお渡しします。」
相談者「ちょっと待ってよ、大体自分と同じくらいの年金のアルバイト仲間に聞いても、皆んな還付なのに自分だけ何で毎年納税なの?(たぶん、去年も同じ主張をされたのだと思う、大体仲間と全ての情報を見せ合ったんでしょうか?)」
私「そう言われましても、お持ちの資料の情報を全てCPのソフトで計算しての結果ですから間違いないと思いますよ(手書きじゃない訳なので)。」
その方は納得せず、市民税課の方を呼びつけて再度計算させましたが、結果は変わりません。
私「何でしたら、税務署に行かれて申告されますか?」
相談者「自分も仕事(アルバイト)で忙しいんだから、そんな事できないよ!、この際だから、来年の為に、ここで勉強していきたいんだけど云々...」
そんなこんななやり取りの末、納付書はお渡ししましたが、勉強は会場に来る前に大いにしてきて欲しいものですね(自分達も確定申告のレクチャーを依頼されている訳ではないんだから...)。
続きは次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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