登山税理士チョモランマ先生の税理士徒然草
消費増税延期
こんにちは、税理士のチョモランマです。
関東地方も梅雨入りしました。
これから約一月、うっとうしい天気が続きそうです。
そして、ついに消費税増税の延長が決定しました。
連日、マスコミから記事が出ていたにもかかわらず、決定なのか、それとも推定なのかがぼやけていて「結局どうなの?」と、ある意味やきもきさせられておりましたがようやく決まりました。
経済政策としての良し悪しは、これから市場を通して評価されていく事になると思いますが、会計事務所としては、経過措置の問題や切り替え準備の問題等、軽減税率対応等で顧問先に出る影響を見極めて、対応していく事になると思います。
一連の経過の中で、自民党の某女性閣僚I氏が、「場合によっては、税率9%もありうる」等と無責任な発言をしていましたが、止めてもらいたいと感じていたのは、私だけではないでしょう(現場の混乱は必至です)。
税率が、5%から8%に上がった際、消費税の申告書の付表が5%の列と8%の列に分かれて、それぞれ増税前と増税後とで別個に計算しなければならなかったのが思い出されます。
仮に、9%が入るとなると、タイミングによっては、8%と9%と10%の3列を計算しなければならず、実務の手間も半端ではありません(実務をされた事がないのでしょうから、現場意識等あるハズもありませんが…)。
それにしても、これまで繰り返し「予定通り実施する」と述べてきた消費税率引上げの延期を表明した安倍首相は君子豹変というべきではないでしょうか。
延期自体は既定路線とみられてはいましたので、結果的にさほど驚きも無く(やっぱりねという感じで)、受け止められましたが、過去の首相の発言を振り返ると腑に落ちない点もあります。
確かに、現在の景気は引上げに適したものとは言い難いですし、個人消費は力強さを欠き、増税を決行すれば、景気悪化引き金ともなりかねない懸念はあります。
ただ、1度目の延期を決めたときに首相は「29年4月には確実に消費税を10%に上げると延べ、増税実施を「約束」とまで口にしていた訳ですが、今回の決断は、過去のその約束とは異なる何やら「新しい判断」であるらしいです。
君子豹変とは、本来いい意味で使われていたものですが、最近では反対の意味での使用も多いといいます。
読者の皆様の評価はどちらでしょうか?
私の周囲でも、アベノミクスの効果って本当に出ているんでしょうか?、とか、消費税率増税延期ではなく5%に戻せば景気が良くなるのでは(かなり斬新な意見)?、も聞かれます。
増税がかなわないと保育士の待遇改善に結びつかない…といった、細かな議論も結構なのですが、税収を上げないと本当に財源がないのかどうかも含め、改めて考えるべきではないでしょうか。
続きは、次回に…(3度目の正直、或いは、仏の顔も3度まで、というが果たして…)
さて、今週の山の天気は…。
関東地方も梅雨入りしました。
これから約一月、うっとうしい天気が続きそうです。
そして、ついに消費税増税の延長が決定しました。
連日、マスコミから記事が出ていたにもかかわらず、決定なのか、それとも推定なのかがぼやけていて「結局どうなの?」と、ある意味やきもきさせられておりましたがようやく決まりました。
経済政策としての良し悪しは、これから市場を通して評価されていく事になると思いますが、会計事務所としては、経過措置の問題や切り替え準備の問題等、軽減税率対応等で顧問先に出る影響を見極めて、対応していく事になると思います。
一連の経過の中で、自民党の某女性閣僚I氏が、「場合によっては、税率9%もありうる」等と無責任な発言をしていましたが、止めてもらいたいと感じていたのは、私だけではないでしょう(現場の混乱は必至です)。
税率が、5%から8%に上がった際、消費税の申告書の付表が5%の列と8%の列に分かれて、それぞれ増税前と増税後とで別個に計算しなければならなかったのが思い出されます。
仮に、9%が入るとなると、タイミングによっては、8%と9%と10%の3列を計算しなければならず、実務の手間も半端ではありません(実務をされた事がないのでしょうから、現場意識等あるハズもありませんが…)。
それにしても、これまで繰り返し「予定通り実施する」と述べてきた消費税率引上げの延期を表明した安倍首相は君子豹変というべきではないでしょうか。
延期自体は既定路線とみられてはいましたので、結果的にさほど驚きも無く(やっぱりねという感じで)、受け止められましたが、過去の首相の発言を振り返ると腑に落ちない点もあります。
確かに、現在の景気は引上げに適したものとは言い難いですし、個人消費は力強さを欠き、増税を決行すれば、景気悪化引き金ともなりかねない懸念はあります。
ただ、1度目の延期を決めたときに首相は「29年4月には確実に消費税を10%に上げると延べ、増税実施を「約束」とまで口にしていた訳ですが、今回の決断は、過去のその約束とは異なる何やら「新しい判断」であるらしいです。
君子豹変とは、本来いい意味で使われていたものですが、最近では反対の意味での使用も多いといいます。
読者の皆様の評価はどちらでしょうか?
私の周囲でも、アベノミクスの効果って本当に出ているんでしょうか?、とか、消費税率増税延期ではなく5%に戻せば景気が良くなるのでは(かなり斬新な意見)?、も聞かれます。
増税がかなわないと保育士の待遇改善に結びつかない…といった、細かな議論も結構なのですが、税収を上げないと本当に財源がないのかどうかも含め、改めて考えるべきではないでしょうか。
続きは、次回に…(3度目の正直、或いは、仏の顔も3度まで、というが果たして…)
さて、今週の山の天気は…。
掲載日:
※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。