関東地方も梅雨明けし、今年も本格的な暑さのシーズンになりました。
読者の皆様にも暑中お見舞い申し上げます。

夏山シーズンでもある訳ですが、世界遺産に認定された富士山に登ったのは、丁度5年前です。今年行かれる予定の方もいるかと思いますが、上ったら降りなければいけないですので（個 人的には下りの方がきつかった）、装備等充分な準備をして出かけられる事をおすすめします。

前回、相続の仕事は依頼人のウエットな部分に触れる話をしました。
ウエットと言えば、世間で言われる相続＝争続等もそうでしょう。

基本的に、相続税の申告は、相続が発生してから10ヶ月以内にしなければなりません。
申告を頼まれる場合、四十九日が過ぎてからお話を伺う事も多いですから、実質はもっと短いでしょう。
その間に相続人間で揉めると、それだけで時間はどんどん過ぎていきます。

相続財産（遺産）について、誰が何を取るかが決まらないと（前回お話した遺産分割協議書です）、税務署に税務申告も基本的にできませんし、不動産の名義変更等の法務局がらみの手続きもできませんし、金融機関で預金の名義変更もできません。

聞いた話ですが、会計事務所が土地の評価についていろいろな面から検討し、評価額を引き下げ、できるだけ税金を払わない工夫を提案していたところ、「税金なんか関係ない！、財産をどう分けるかだ！」と発言された相続人がいたそうですから微妙です。

お陰様で、自分が独立してから引き受けた相続の仕事で、分割協議で揉めたケースはありませんので助かっています。
これからお話するのは、私が勤務していた時代の昔話です（もう時効なのでいいでしょう）。
相続人は3人、姉・長男・次男で、それぞれ配偶者があり、金融資産や不動産等、結構な財産だったと記憶しています。
所長と私が対応し、3人と分割協議について話し合いを何度も持ちました。

とりあえず毎回の打合せで大体の分割について決めて、次回の打合せまでに協議書のＤＲＡＦＴを作成するのですが、次回の打合せ時には、それぞれが前回の決め事を蒸し返して違う意見を言ってくる様な人達でした。
一つには、それぞれ相続には関係ない他人である配偶者がいる訳で、その人達の意見にも相当左右されている様でした（端的に言えば、もっと頑張って沢山もらいなさい、という意見で しょう）。

続きは、次回に…、熱中症には御注意下さい。

さて、今週の山の天気は…。