登山税理士チョモランマ先生の税理士徒然草
ドキュメント税務調査その2−13
こんにちは、税理士のチョモランマです。
短い秋が終わり、早くも冬の装いになってしまった感のある今日この頃です。
17日は簿記検定試験がありましたが、受験された皆様出来(手応え)はいかがでしたでしょうか。
風邪薬のCMもよく目にするようになりましたが、私はインフルエンザの注射も済ませました。
さて、前回の続きです。
会計ソフトを使った自計化の話(失敗例)の途中でした。
普通預金のT/B残が赤算(マイナス残)数千万とは、一体どういうことか。当座預金ならありえますが(簿記でも勉強する当座借越の事)、普通預金では通常ありえません。
そこで、会計データを見てみると、普通預金で出金した時は貸方記入(これは正しい)のですが、普通預金に入金した時も貸方記入(これは言わずもがな誤り、借方記入です)している訳です。単純なミスと言えばミスですが、根本的によく分かっていないまま会計ソフトを使用している事が原因でしょう。ですが3月も上旬、借方と貸方の考え方について基本を当人にレ クチャーしている時間はありません。
黙って私が、1年分の入金仕訳を全て逆にやり直しする事になりました。
この失敗例からも、中途半端に会計ソフトを使い始めてはいけない、最低限の簿記知識は必要でしょう、という事が分かります。
この方に限らず、他にも会計ソフトを購入したのはいいが、全く使えずに、結局税理士(私)に依頼してきた方もいます(これはこれで有難い)。
読者の皆様にしてみれば、会計ソフトの基本操作等は、全く問題無く行える部分(スキル)かと思います。
少しそれるのですが、分からないなら最初から専門家に頼んだ方が話が早い、結果的には本人の為でもあるケースも多いと思います。
地元の商工会の確定申告相談会に毎年何日か手伝いに行くのですが、今年の申告会で「税務調査に入られて、追加で数百万の支払いになった」とぼやいている方がいました。
話を聴いてみると、その方は建築設備関係の仕事の方で、どうやら前回お話した「期ズレ」の部分を指摘されたようなのですが、本人には税務署の指摘する事がさっぱり分からず、言われるがままに、そう言われればそうかもしれないという結論になってしまい(別に誘導された訳でもないでしょうが…)、結果として、所得税修正申告になり、所得税追加・住民税追加 ・国民健康保険税追加等で前記の通り追加納税数百万になった様です。
そういった業者には税理士が付いていないケースが多いようで、故意に税務署サイドがピックアップしているとは思いたくありませんが、業種の性質上「期ズレ」分を指摘されれば「売上のモレ」も大きく出てきてしまいます。
私の手前味噌的な考えで恐縮なのですが、何年かに一度調査に入られては修正申告させられる位なら、報酬を払って税理士を頼んだ方が余程安上がりでは、と思ってしまいます。
数百万の追加納税に比べれば、年間の税理士コストなど安いものだと思うのですが…
続きは、また次回に…
さて、今週の山の天気は…。
短い秋が終わり、早くも冬の装いになってしまった感のある今日この頃です。
17日は簿記検定試験がありましたが、受験された皆様出来(手応え)はいかがでしたでしょうか。
風邪薬のCMもよく目にするようになりましたが、私はインフルエンザの注射も済ませました。
さて、前回の続きです。
会計ソフトを使った自計化の話(失敗例)の途中でした。
普通預金のT/B残が赤算(マイナス残)数千万とは、一体どういうことか。当座預金ならありえますが(簿記でも勉強する当座借越の事)、普通預金では通常ありえません。
そこで、会計データを見てみると、普通預金で出金した時は貸方記入(これは正しい)のですが、普通預金に入金した時も貸方記入(これは言わずもがな誤り、借方記入です)している訳です。単純なミスと言えばミスですが、根本的によく分かっていないまま会計ソフトを使用している事が原因でしょう。ですが3月も上旬、借方と貸方の考え方について基本を当人にレ クチャーしている時間はありません。
黙って私が、1年分の入金仕訳を全て逆にやり直しする事になりました。
この失敗例からも、中途半端に会計ソフトを使い始めてはいけない、最低限の簿記知識は必要でしょう、という事が分かります。
この方に限らず、他にも会計ソフトを購入したのはいいが、全く使えずに、結局税理士(私)に依頼してきた方もいます(これはこれで有難い)。
読者の皆様にしてみれば、会計ソフトの基本操作等は、全く問題無く行える部分(スキル)かと思います。
少しそれるのですが、分からないなら最初から専門家に頼んだ方が話が早い、結果的には本人の為でもあるケースも多いと思います。
地元の商工会の確定申告相談会に毎年何日か手伝いに行くのですが、今年の申告会で「税務調査に入られて、追加で数百万の支払いになった」とぼやいている方がいました。
話を聴いてみると、その方は建築設備関係の仕事の方で、どうやら前回お話した「期ズレ」の部分を指摘されたようなのですが、本人には税務署の指摘する事がさっぱり分からず、言われるがままに、そう言われればそうかもしれないという結論になってしまい(別に誘導された訳でもないでしょうが…)、結果として、所得税修正申告になり、所得税追加・住民税追加 ・国民健康保険税追加等で前記の通り追加納税数百万になった様です。
そういった業者には税理士が付いていないケースが多いようで、故意に税務署サイドがピックアップしているとは思いたくありませんが、業種の性質上「期ズレ」分を指摘されれば「売上のモレ」も大きく出てきてしまいます。
私の手前味噌的な考えで恐縮なのですが、何年かに一度調査に入られては修正申告させられる位なら、報酬を払って税理士を頼んだ方が余程安上がりでは、と思ってしまいます。
数百万の追加納税に比べれば、年間の税理士コストなど安いものだと思うのですが…
続きは、また次回に…
さて、今週の山の天気は…。
掲載日:
※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。