ドキュメント税務調査その2−9
こんにちは、税理士のチョモランマです。
長かった夏から季節がようやく移り変わり、さすがに9月に入り、秋の空気を感じるようになってきました。今年もうんざりするほど暑い日が続きました。私は、今月は決算提出が無いので、たまっている他の仕事を片付けてしまう予定です。
さて、前回の続きです。
調査は、消費税チェックから始まり、調査官は「消費税集計表」を見ていましたが、特に気なる点は無かった様で、その場での質問もありませんでした。
調査では、経費にかかる消費税の処理について課税対象外のものを仕入税額控除(簡単に言えば、仮払消費税処理)していないか、というような基本的な所を、実は細かく見られます。
具体的には、交際費や福利厚生費の中の香典・見舞金・祝い金・商品券やビール券等が課税仕入になっていないかとか、福利厚生費で処理している退職掛金(例えば、中退共)・共済掛金が課税仕入になっていないか等が挙げられます。
その他、海外取引がある場合には、海外出張旅費や現地経費の処理が課税仕入になっていないか等も細かくチェックされます。消費税は1件当りの金額は少額ですが、大量に反復継続するものについて誤りがあると金額がかさんでしまうので、基本ルールをしっかり押さえておく必要があります。
言い換えれば、期中処理が全てで、それさえきちんとしていれば、期末決算で追加で出てくる作業はさほどありません(言ってしまえば「消費税集計表」をチェックして、申告書を作成するだけです)。
調査は、続いて源泉所得税に移ります。源泉所得税も消費税と同様に赤字でも発生するものなので、念入りに調査されます。給与等からの源泉徴収漏れ、報酬等からの源泉徴収漏れをチェックされる訳です。
この続きは、次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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