ドキュメント税務調査その2−6
こんにちは、税理士のチョモランマです。
さて、前回の続きです。
今回の調査官が若い調査官だった事は、以前にお話しました。少し反れますが、仮に、年間売上高を同じく5,000万円とした場合、個人事業と法人では調査官のレベルに差があるといった話を聞いた事があります。
それは、個人事業で、年間売上高が5,000万円と言えば、規模的に結構な金額として見られてしまうので、調査官も税金を追加で取る意識で、個人課税部門の割と上のクラスの人間が派遣されるが、法人で、年間売上高が5,000万円であれば、規模的にさほどでもない金額として見られるので、調査官もローテーション(調査は通常であれば、3年ないし5年に1回)を消化する意識で、法人課税部門の割と下のクラスの人間が派遣される、といった事だそうです。
ローテーションについて補足すれば、長期間税務調査が無いと、納税について感心が薄くなり、申告に間違いが起こりやすく、又、税金の時効との関係もあって調査の対象に選ばれやすくなります。
「税務調査虎の巻」に次のようなくだりがあります。
〜調査官との上手な対応〜
○調査の最中は自然に対応する
○質問に対しては常に誠実に応え、誤りは率直に認める
○必要以上にへりくだったり、高圧的になったりしない
○聞かれてもいないことを細かく説明しない
○調査官は自慢話、趣味等から個人の経費を会社の経費に
付け回していないか聞き出すので注意する
1日目は概要から始まりました。朝10時に調査官がやって来ます。身分証明書を提示しながら挨拶をします。名刺を持っている調査官もいますが、驚く事にその作成費用は自己負担だそうです。
雑談から入り、会社の経営方針、会社組織、業務内容、販売方法、業種の特殊性等についてヒアリングされます。
昨年御紹介した調査事例では、社長と調査官の趣味がクラシック音楽で大いにその話題で盛り上がったエピソードがありましたが、今回はこれを書いている現在思い出す印象的な事が全く無いので(笑)、文字通り型通りだったのでしょう。
この続きは、次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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