ドキュメント税務調査その2−5
こんにちは、税理士のチョモランマです。
本日は御礼からです。
読者の皆様のお陰をもちまして、本連載も知らないうちに(?)1年が過ぎていました。皆様に少しでも面白い読み物と思って頂けているなら幸いです。
さて、前回の続きです。準備万端かどうかは置いておきまして、とりあえず打合せも終わりました。明日から調査です。前回お話しました、最も問題とされそうな売掛金の「貸倒損失」については、詳細なやり取り等の記録は残していませんでしたので、「総勘定元帳」及び「補助元帳」を基に、担当者(前2年を担当された会長と奥様)に、当時の状況を出来るだけ正確に思い出してもらい、「いかにして回収しようとしたが、いかなる状況でそれが難しいと判断したか」を説明する事にしました。
一例を挙げると、定期的に先方に出向いて少しずつ回収するよう努力してきたが、相手の生活振りなどから見て、これ以上の回収は無理と判断して回収の努力をあきらめた、といった具合です。
私の方では、予習の意味もありL社の「貸倒計上時期のタイミング」なる研修用教材で、一応のチェックも済ませました。若社長の奥様が、とにかく気にされていましたので、「なるようにしかならない面もありますから、そんなに心配されなくても...」とは言ったものの、私自身が「無事に終わってほしいよな」と思っていました。
調査は、当初2日間のはずが、1日半で終了したので、実際には「無事に終わった」と言えそうですが、詳しくは次回にお話します。
その頃、何気なく借りて観たかなり昔の映画(題名:陸軍中野学校、内容:スパイ映画、主演:市川雷蔵)で、次の様なセリフがありました。
「真剣勝負の実戦で必要なものは、知識や技術ではない。その場その場の創意と工夫、頭と度胸だ!」
税務調査に臨む心構え(?)、と言えなくもないかもしれません。
この続きは、次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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