ドキュメント税務調査その2−3
こんにちは、税理士のチョモランマです。
さて、前回の続きです。
今回の税務調査に際しても、以前に「ドキュメント税務調査その一」で触れた「税務調査虎の巻」を参考資料として会社関係者各位にお渡しし、事前打合せとなりました。
この「税務調査虎の巻」なる冊子について、残念ながら?私が書いたものではなく、某社から販売されているもので、私が事務所のスタンプを押してサービスとして差し上げているだけなのですが(イージーなやり方だとは思います)、意外に?、好評です。
「その1」で、調査官のノルマについても少し触れましたが、この冊子にも次の様な趣旨の内容があります。
「実地調査率を落とさないよう調査官に調査件数のノルマを課している。従来の経験則でいえば5月から6月にかけての税務調査の場合、短時間で調査が終了することが多い。
これは6月末が課税庁の事務年度の締切りに当たるため、問題点が少ないと思われる調査先を選定し、短時間で調査を完了することで、実地調査率を引き上げようという心理が働いていることと、7月上旬の定期異動が控えているため、時間をかけて調査を行うことが困難であることがその一因になっていると思われる。
反面、8月から11月にかけての税務調査は心理的にも時間をかけて行うことが可能であることから、不正が多いと思われる調査先を選定していると思われる。税務調査を受ける時期によって申告書の出来栄えを判断することができるとも言える。」
ここ一年の私の事務所のお客様に関して言えば、調査時期は7月(ドキュメントその1です)、11月、そして今回の5月ですが、上に照らしてそうかもという部分は、確かにあります。
また、これは私の印象に過ぎないのですが、この時期(今回5月)の調査などは、ある意味若手職員のトレーニングにされているのではないかという気もします。事実、今回の調査官は、7人いる部門の上から5番目の序列で、キャリア5年目の方でした。若い方でしたが、1年間は税務大学校でみっちりトレーニングを受けたそうです(こちらは虎の巻ならぬ虎の穴といったところでしょうか...)
この続きは、次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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