確定申告始末記(その1)
こんにちは、税理士のチョモランマです。
3月15日で所得税の確定申告期限が終了しました。2週間前は私の事務所も最繁忙状態で、このブログを書く事も出来ませんでした。読者の皆様にお詫び致します。
という訳で、今回は「今年も入っていた株式配当金領収書!」という題でお届けします。資産家のM様は、去年から御主人の確定申告を依頼されています。M様の御主人は、元は「商社マン」とのことで、海外経験も長く、フランス語を始め語学にも堪能な方だったとお聞きしています。というのも、私自身はM様の御主人にはお会いした事がなく(御主人は体調を崩され、現在、入院中です)、M様の奥様と資料等のやり取りをしている状況だからです。
M様の御主人は、現役をリタイアされて、かなりの額の年金があるのですが、それ以外に御夫婦共に株取引をされており、それらを合わせて、毎年、御主人が自身で確定申告をされていたのですが、入院されてからはそれが出来ずに、さりとて、奥様の手には余るという事情で、昨年から私の事務所に御依頼頂いています。紙袋に無造作に入った証券会社からの取引明細等を仕分けして、ファイリングする作業から始めるのですが(去年はものすごい量でしたが、今年は少しは減りました)、作業をしていた私の手が止まる書類が出てきました。
それは、奥様が株主になっている某外食チェーン店の「株式配当金領収書」でした。「株式配当金領収書」=「通貨代用証券」=要するに現金と同じ、とは簿記3級の最初の方で学ぶ知識です。
昨年も同じ書類が混じっていたので、M様の奥様には、「これ現金と一緒ですから、換金して下さい」とお話してあったのですが、M様の奥様の関心は、「配当」よりも専ら「株主優待」の方にある様です(会計時に何パーセントかオフになるらしい...)。今年も同じ話をして、お渡しする訳ですが、ここからは、去年の後日談です。M様の奥様は、行きつけの某店で、会計の際に、「これ、お金と換えてもらえるそうだけど...」と出されたそうです。レジのアルバイトは、マニュアルにない見た事もない書類で???という反応だったそうです。
「銀行で換金する書類だったんですね、知らなかった」と笑って話されていたM様の奥様、現在、所用でフランスに行かれています。
今日のお話は以上。
さて、今週の山の天気は...。
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