プレ確定申告(その1)
こんにちは、税理士のチョモランマです。
今年も、所得税の確定申告のシーズンが近づいてきました。
皆様も、「申告は青色で、納税は振替で」とか「e−Tax」とか耳にされる機会も増えてきたのではと思います。因みに、前者は、「白色申告より青色申告がいいよ」という意味です。
簡単に説明しますと、青色申告で記帳(帳簿を作成すること)していると、「65万円控除」という制度がありまして、原始証憑(領収書類の証拠資料)がなくても追加で経費を65万円だけ更に余計に計上できるというものです。65万と聞くと、会社勤めの方々は「何だそれだけ」と思われるかもしれませんが、個人事業主(含、自分)からすると領収書なしで経費が65万円追加計上可能というのは、結構なインパクトになるものです。
税務署サイドも、青色を勧めており、当然、白色より青色を全員が選びそうなものですが、一つ条件が付いております。それは、上で出てきた帳簿(仕訳帳や総勘定元帳)を「正規の簿記のルール」に乗っ取って作成していなければならない、というものです。言い換えると、複式簿記のルールで、B/SやP/Lが出来ていなければダメ、特にB/Sがきちんと作成されていないと青色申告は認められません。
読者の方々は、相当程度の簿記知識をお持ちでしょうから、「現在、会計ソフトなる便利な物もあるのだから、簡単なんじゃないの」と思われるでしょうが、実際に簿記の知識がある程度ないと会計ソフトを買っても使いこなせませんし、そうなると税理士に頼むか、青色をあきらめて、特典のない白色で申告するかになってしまいます。皆様方は、白色の決算書を目にされる機会は余りないのでは、と思いますが、白色の決算書は名称を「収支計算書」といいまして、P/L欄しかありません。要するに、複式簿記の知識がなければ、B/Sは作成できないという事でしょう。
この続きは、又次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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