登山税理士チョモランマ先生の税理士徒然草
ドキュメント税務調査(4)
こんにちは、税理士のチョモランマです。
さて、前回の続きです。
3、役員関連
N社は、中小企業(中小法人)で、同族会社です(身内経営の会社です)。役員は親族の事が多いのですが(N社もそうです)、その実態について訊かれました。具体的に言うと、役員が本当に会社に来て仕事をしているか(これはタイムカードや出勤簿等で、仕事もしていないのに報酬を貰っていないかをチェック)、役員の仕事内容(報酬に見合った仕事をしているかをチェック、併せて、仕事の成果物を確認しチェック)等です。また、役員及び従業員の一部の給料の受取りが現金で行われていたため、振込みにされた方がよいのでは、との指摘もありました(本当に払っているのか、支払の証拠になります)。
4、生命保険契約書
生命保険の毎月の支払料は、契約によっては、全額が損金(≒費用)にはならない場合があります。具体的に言うと、支払額の半分は損金(費用)で、半分は保険積立金(資産)といったケースです。損金(費用)を過大計上していないかのチェックです。
5、役員会社間取引
N社は直近の会計期間に、役員と会社との間で土地売買取引がありました。具体的に言うと、土地:会社→社長で、金:会社←社長、のケースです。一般的な商習慣に照らして妥当な金額でやり取りがなされていない事も考えられるので、チェックが必要という訳です。N社の場合は、当時の路線価を基準に評価し、金額を決めましたが、路線価に限られるものではなく、他の基準でも、妥当性を説明できればよいと思います。
この続きは、また次回に...
さて、今週の山の天気は...。
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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