「中小企業と資金繰り(2)」
こんにちは、税理士のチョモランマです。
今日のテーマは、前回続きで「中小企業と資金繰り」。
新店舗展開で、熱くなるとブレーキが効かない社長はどうなったのでしょうか。
(前回の続き)
...場合によっては、税理士が経営者に追加の借入を思い留まらせたほうがいい事は知っていても、さすがに辞めたほうがいいとまでは言えませんし(因みにK社は既に債務超過) 、奥様も社長は反対されればされる程燃えるタイプだから等(笑)と半分諦めた感じです。
K社は、普段は資料の出が非常に遅いのですが、先日、社長が突然連絡してきて、金融機関に融資を申し込むからT/B(試算表)をお願いしたいとの事で、5ヶ月分の証憑(領収書等)がどっさり送られてきました。
お客様のニーズにはお応えするのが税理士の仕事ですから、他の仕事はのけて優先して突貫作業で作成し、金融機関にお渡しし、宜しくお取り計らいの程をお願い致しました。
その後、日頃、御指南頂いている商工会の融資の責任者の方と、本当の所(見込み)はどうなの、という話をしたのですが、多分厳しいだろうとの事でした。
理由は、私も知らなかったのですが、現店舗の不動産取得税の滞納が続いて差押さえになっているからとの事です。
融資を受けられるかどうか審査がある訳ですが、「返済遅れ」「条件変更」「税金(国税、地方税問わず)滞納」「社会保険料滞納」等あれば、入口でアウトでその先には進みません。
勿論、決算書が形式的にも、内容的にも過不足無いのが大前提です。
K社の件のその後は、社長からも、金融機関からも、未だ聞かされてはいませんが、融資が駄目なら新店舗は諦めると仰っていた社長には気の毒な結果になるかもしれません...。
このお話は以上。
さて、今週の山の天気は...。
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