四半世紀ぶりに...
お疲れ様です。ヨシオです。
この度の西日本を中心とする豪雨で被害のあった皆様には心よりお見舞い申し上げます。
昨年及び一昨年の同じ時期にも続けて九州地方で大雨による甚大な被害がありました。
税理士試験受験生にとっては一番大事なこの時期に毎年このような災害が続いていることに、同じ税理士を目指す立場として本当に心が痛みます。
厳しい状況にある方もいらっしゃるかと思いますが、決して諦めずに最後まで勉強頑張って下さい!
さて、前回は税理士である飯田真弓さん著の「調査官目線でつかむセーフ?アウト?税務調査」をご紹介しました。
著者の飯田さんは元国税調査官ということで、本書の中でも語られていますが「それってマルサですよね!」とよく言われるそうです。
実際には飯田さんは「マルサ」ではなかったそうですが、なぜそんなことを言われるのか、それは当然あの映画の影響ですよね。
そう、伊丹十三監督作品である「マルサの女」です。
この映画によって多くの日本人は初めて「マルサ」という言葉とその存在を知ったと思います。
逆に言えばもし「マルサの女」がなかったら、特に普通のサラリーマンやその家族であれば「マルサ」や税務調査がどんなものなのかについて、今でもほとんど知らなかったことでしょう。
そんな「マルサの女」ですが、1987年に公開された作品ということで、若い世代の税理士試験受験生の方ですと、観たことがない方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいうヨシオは公開当時まだ小学生で、恐らく中高生位の頃テレビで放映された際に観たように記憶しています。
ご覧になられたことのある方にはお分かりでしょうが、冒頭のシーンがあまりに衝撃的過ぎてそこだけはずっと覚えていました(笑)。
ただ正直それ以来きちんと観たことがありませんでしたので、およそ25年ぶりに「マルサの女」を鑑賞してみました。
そんな訳で本試験直前ということもあり、今回は「マルサの女」の感想を述べるという軽めの内容にしたいと思います。
久々に観た率直な感想ですが、やはりめちゃくちゃ面白いです!
最初からすぐに引き込まれてあっという間の2時間余りでした。
ストーリーはネタバレになってしまうので控えますが、全編を通して税務調査がとてもリアルに感じられます。
前半の方で主人公たちが喫茶店に客として入り内偵をするシーンがあるのですが、まさに前回紹介した「調査官目線でつかむセーフ?アウト?税務調査」に書かれていたのと同じように調査しています。
例えばピーク時の客数をカウントして大まかな売り上げを予測したり、レジの使い方で売り上げを除外している可能性に気付いたり、といった感じです。
そしてそれらの内容を手帳に書いたりしていると店側に怪しまれてしまうので、持ち込んだファッション誌をメモ帳代わりに秘かに書き込む、などというのも「調査官目線で~」の記述の通りでした。
(「調査官目線で~」では箸袋の裏にメモする、ということなどが書かれていました)
そしてこれは全く覚えていなかったのですが、一応税理士も登場していたんですね...
まあ覚えていなくても無理はないという程度しか登場していませんし、ストーリーの中では本当にいてもいなくてもいいレベルの役割でした。
税理士のイメージダウンになってしまっていたかもしれませんが、せめて悪役としてでももう少し目立ってくれていた方が世間一般の税理士の認知度も高くなっていたかもしれないな、などと思ってしまいます。
最後に、内容とは全く関係ないのですが、前述の通りちょうどヨシオが子供の頃の作品ということで、出てくるものが全て懐かしくそれだけでも楽しめました。
特に主人公が男の子と「スーパーマリオブラザーズ」をプレーするシーンがあるのですが、懐かしすぎて涙が出てしまいそうでした(笑)。
ちなみに「マルサの女」自体のゲームもファミコンソフトとして後に発売されていたようです。
その他にも登場する女性の肩パットや査察官の持っているショルダーバッグのような携帯電話がバブル感満載(笑)で、今となっては見所の一つかもしれません。
そんな訳で映画「マルサの女」の感想でしたが、30年も前のしかも超好景気であった頃の日本が舞台ですので、税務調査も現在とはだいぶ趣きが異なっているかもしれません。
ですが、つい先日の「週刊税務通信」でも国税の査察で床下収納に隠されていた金庫から現金1億5千万円が出てきた事例などが紹介されていました。
当時とは調査の方法などに違いはあるのでしょうが、税理士試験受験生である私たちにとって今でも色々と参考になる作品であると思います。
ストーリーはもちろん役者さんたちの演技などかなり見応えのある作品ですので、本試験が終わってからでもぜひ鑑賞なさってみてはいかがでしょうか。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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