税理士試験の勉強法について(44)~本試験終了後~
お疲れ様です。ヨシオです。
平成30年となり今回が最初のコラムとなります。
税理士試験受験生をはじめとする読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
この連載を開始いたしましたのが平成23年の年末でしたので早7年目に突入していた、ということに先程気が付きました。
始めた当初はこんなにも長く続くものとは全く想定しておりませんでしたので、自分でもびっくりしています。
一体いつまで続くのかもはやヨシオにもわからなくなってきておりますが(笑)、今しばらく皆様にはお付き合い頂ければ幸いです。
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(44)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も前回に引き続き第9章「本試験での対処法」の記述についてとりあげます。
今回は本章の最後であり、かつ本書の最後の節でもある第3節「試験が終わったら」の内容をご紹介いたします。ここではまず試験終了後まだ次の受験科目がある場合の対応について述べられています。
同じ日に複数科目を受験する場合は次の科目の試験開始まであまり時間もないので、栄養補給や次の科目の理論及びミスノートの最終確認を最優先とすることが勧められています。
とかく試験終了直後というのはテンションも高くなりがちで友人と試験の出来具合などを話したくなってしまいますが、そんな余裕はないということです。
また翌日あるいは翌々日に受験を控えている人は帰りの電車の中から次の科目の準備をしましょう、とも書かれています。
ヨシオは30歳を過ぎてから税理士試験をチャレンジし始めましたが、1科目受験するだけでもかなり体力的に厳しいと最初から感じました。
複数科目受験の場合はもちろんトータルの勉強量という問題が一番大きくなりますが、試験本番をベストなコンディションで乗り切れるかどうかも重要です。
ヨシオのようにある程度年長の受験生の皆様は試験当日に体力面で無理が出ないようにする、ということも科目選択の一つのポイントにされるといかがでしょうか。
続いて税理士試験の全日程終了後のお話となります。
それはヨシオも過去の体験記でたびたび触れていましたが、本試験終了直後の週末に各専門学校で開催される解答解説会への参加です。
ここでは模範解答と予想配点、そしてそれに基づいた合格ラインが発表されます。
本書ではこれらはあくまでそれぞれの専門学校の予想であるため、信頼度は80%くらいで一応の目安程度に考えましょう、と述べられています。
ちなみにヨシオのこれまでの個人的な感覚では、自己採点で合格確実ラインを超えていれば合格、合否のボーダーライン上だと不合格(それ以下は当然不合格)、というような感じです。
専門学校の見立てより若干ネガティブに捉えておくと、ちょうど良い感じになるのではないかなと思っています。
そして本節の最後では、残念ながら不合格になってしまった場合のことについて触れられています。
ここで強調されていることは「なぜ不合格になってしまったかをはっきりさせることが必要不可欠である」ということです。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉もありますが、失敗には必ず原因があり、それを追究することこそが次の成功へとつながっていきます。
そして税理士試験の場合、不合格の原因は勉強の問題か試験当日の問題かの大きく二つに分けられると思います。もし試験当日の不手際による所であれば、この第9章の内容がまさにズバリ参考になります。
そうではなくもう一方の勉強における問題であるならば、本書の第1章から第8章までにその対応策が網羅されています。
ただ勉強に原因があった場合、量の問題と質の問題とが出てきます。
単純に勉強量が不足していたのか、あるいは学習の方法や取り組む姿勢といったものに問題があったのかを見究めなければなりません。
さらに単なる勉強不足であれば解決策は割とシンプルですが、学習方法が良くなかったのであれば今度は何がどのようにダメだったのかを見出す必要があります。
本書でも繰り返し述べられていますが、とにかく不合格には必ず何かしらの理由があります。
それを自らの中で明確にした上で次回の試験でのリベンジを誓う、それが再挑戦へのスタートラインである、とこの節は締めくくられています。
ヨシオも不合格となった際、その中で得たことは確かに少なくありませんでした。
もちろん合格するに越したことはないのですが、仮に不合格であったとしても税理士試験は生涯チャレンジすることの出来る試験です。
不合格でも気を落とすことなく、前向きに次の試験に向けて歩み始めましょう。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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