税理士試験の勉強法について(38)
お疲れ様です。ヨシオです。
この「ヨシオの目指せ!税理士!」の連載ですが、今回で節目の第150回目を迎えました。
2011年12月の連載開始からもうすぐ6年、ご愛読頂いている皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
またヨシオにとりましても、ここまで長く連載を続けられたことはひとつの大きな自信となりました。
未だに税理士になれていないヨシオですが(笑)、これからもどうぞ末長くお付き合い下さい。
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(38)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も前回に引き続き第8章「直前期の勉強法」の記述についてとりあげます。
第1節・第2節に続きまして、今回は第3節「直前期の勉強計画の立て方と勉強法」の内容についてお話いたします。
ここでは直前期の勉強計画の全体的な注意点として、以下4つのポイントがあげられています。
(1)やるべきことを明確にする
(2)直前期の勉強計画は本試験から逆算する
(3)税法は理論を軸に考える
(4)バランスに注意する
まず(1)については、税理士試験に限らずあらゆる目標の達成において必要なことであろうと思います。
特に税理士試験に限って言うのであれば、本試験までの残された時間の中でどの項目に勉強量を配分していくかが重要となります。
これは(2)にもつながるポイントですが、税理士試験では試験範囲の全てを完璧に勉強することはほぼ不可能です。ただでさえ限られた時間の中での勉強であり、さらに直前期ともなれば見直しておきたい論点が山ほど出てくる中で時間だけがどんどん減っていきます。
そのような状況下で合否を左右するのは、合格するために必須となるであろう学習項目とそれに費やすことの出来る勉強時間とを明確に出来るかどうかです。
本書でもやるべきことが明確な人とそうでない人とでは「天地の差」であると述べられています。
次に(3)ですが、ヨシオも確かに直前期は理論を中心に勉強しています。
一年間の学習の大きな流れとして、4月頃までのインプット期は計算の勉強が中心となり、理論についてはほぼ重要論点の暗記だけに終始してしまいます。
そして直前期になってようやくその税法の全体像が頭に入ってから、本試験レベルの理論の応用問題に取り組めるようになります。
合否のボーダーライン上にいる受験生であれば計算問題ではあまり差が出ないため、最終的に理論の出来が勝負を分けることになってしまいます。
ですので税法科目の場合であれば、直前期には理論の勉強により大きく比重を置くべきでしょう。
とは言いましても、理論問題ではそれほど高い得点が稼げないことも少なくありません。
そのような場合、得点源となるのはもちろん計算問題です。
計算問題についても時折難問が出題されることはありますが、どちらかと言えば高得点を狙えることの方が多くなっています。
先程は計算問題では差がつかないと申しましたが、逆にもし計算で大きなミスをしてしまうと取り返しのつかないことになってしまうとも言えます。
それを防ぐ意味でも(4)で述べられている通り、理論がより重要であったとしても計算もある程度バランスを考えて勉強しなければなりません。
また本書では複数の科目を受験する場合における科目ごとの勉強量のバランスについても注意するように述べられています。
この第3節では、理論と計算についてそれぞれ直前期の学習の注意点も詳しく書かれています。
特に理論暗記についてはかなり具体的な勉強法が紹介されていますので、ぜひご一読下さい。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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