税理士試験の勉強法について(33)
お疲れ様です。ヨシオです。
ついに税理士試験本番を迎えました!
こちらの連載が更新される8月9日は試験2日目となります。
今年は運悪く試験期間中に台風が直撃してしまい、タイミングとしては特に北陸や東北の受験生の方々には大きな影響があったことと思います。ある意味例年以上に過酷な試験となってしまいましたが、ヨシオは受験生たちの努力がきっと報われることを信じています!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(33)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も前回に引き続き第7章「スランプ対処法」の記述についてとりあげます。
第1節「学力的スランプの対処法」の内容を前回ご紹介いたしましたが、今回も同じ第1節の続きとなります。
前回は勉強量の減少やリズムの変化によるスランプというお話でしたが、今回のテーマは勉強法についてです。
そもそも本書のメインテーマは税理士試験の勉強法についてですので、それ自体本書の読者最大の関心事であり悩みの種です。
そして本書の読者に限らず、ほとんどの税理士試験受験生は勉強法に試行錯誤していると思います。そんな中で成績が低迷したりすると「今の勉強法で本当に良いのだろうか」という迷いが生じてしまい、それがスランプにつながっていくことがあります。
本書ではこのような勉強法における迷いから生じてくるスランプに対して、以下4つの心構えが大切であると述べられています。
(1)継続することが大切
(2)平凡な繰り返しに耐える
(3)単純に考える
(4)「あれもこれも」ではなく「これだけ」
(1)については「継続は力なり」という言葉もあるように、どんなことでも継続することが重要になってきます。
もちろん現実には無駄な努力や非効率なやり方もあるでしょう。
しかしこと税理士試験の学習に限れば、少なくとも専門学校のカリキュラムに沿って勉強している限りは全く無駄ということは絶対にありません。「もっと効率の良い勉強法があるのではないか?」という疑問に対しては、それはおそらく多くのケースで存在するとは思います。
ただその今より効果的な勉強法を模索しているうちに学習が遅れてしまっては元も子もありません。
(2)にも通じますが、少なくとも税理士試験の勉強に関しては単なる繰り返しの暗記や計算練習がほとんどで、正直効率的とは思えないものです。
ですが結局継続して平凡な学習を何度も繰り返す人が合格に近付いていきます。
勉強とは直接関係ないのですが、ヨシオの学生時代のエピソードをお話します。
ヨシオは音楽関連の部活をやっていたのですが、そこでも以前から受け継がれてきた平凡な練習の繰り返しが主でした。
そうしますとやはり「もっと良い練習方法があるはずだ!」と主張する部員が少なからず出てきます。
そのような人は確かに最初は工夫して色々なアプローチを試してみるのですが、大抵は長続きしません。
そうして何年かしますと、結局愚直に昔ながらの練習方法をコツコツと続けてきた人の方が実力が上になってしまうことが多かったように思います。
もちろん新しい方法を模索すること自体を否定することは出来ません。
どんな分野でも一流になる人や歴史を変えるような大人物は、それまでの常識を破壊して前に進んでいきます。
ですので例えばもしプロの音楽家として大成功することを目指しているのならば、常識にとらわれない画期的な練習方法を見つけることも必要でしょう。しかし学生の部活レベル、もっと言えば素人レベルであるならば、使い古された当たり前の練習を積み重ねることでもそれなりに上達することが出来ます。
税理士試験は確かに難関資格ではありますが、合格するのは天才ばかりではなく、どちらかと言えばほとんどの人がただ努力をしただけの凡人です。受験生の中の上位15%位に入れば合格出来る試験ですし、しかも残り85%の受験生の中には単なる勉強不足という人も少なくありません。
そう考えれば税理士試験は決して特別なものではなく、平凡な勉強の積み重ねでも十分に合格まで辿り着けることがご理解頂けるかと思います。
(3)と(4)につきましても、税理士試験に合格するという一点に目標を絞れば、よりシンプルに勉強に取り組めると思います。
ほとんどの受験生にとっては試験で満点を取らなくても良い訳ですし、トップで合格する必要もありません。
であれば合格点を確保するだけの勉強をすれば良い訳で、必要以上に勉強法に悩むこともありません。
「シンプル・イズ・ベスト」とは上手く言ったもので、特にスランプの時こそこの言葉が役に立つと感じています。
次回は続く第2節「スランプの解消法」の記述についてお話いたしたいと思います。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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