税理士試験の勉強法について(30)
お疲れ様です。ヨシオです。
今年税理士試験を受験される皆様のお手元にはすでに受験票が届いているかと思います。
気になる平成29年度(第67回)税理士試験の会場ですが、東京は3年連続で「早稲田大学」がメイン会場となりました。この他「東京外国語大学」も引き続き会場となっていますが、昨年は会場だった「一橋大学」が今年は外されています。
税理士試験の受験者数はここの所ずっと減少傾向ですが、やはり会場にもその影響が出てきているようです。
税理士を目指す私たちにとってはライバルが減ったとも言えますが、税理士の人気が落ちていると考えると残念でもありちょっと複雑ですね。
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(30)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も前回に引き続き第6章「時間の作り方と活用法」の記述についてとりあげます。
前回とりあげた第1節は時間の作り方がテーマでした。
続く第2節のタイトルは「効率的な時間の使い方」です。
いくら勉強時間を確保したとしても、その時間を有効活用出来なければ意味がありません。
またいずれにしても時間は有限なものですから、いかに効率的に勉強出来るかが合否を分ける大きななポイントの一つになります。
この第2節の冒頭では、時間効率を上げるためには以前の章でとりあげてきた「勉強法」や「集中力」以外に「スピード」が重要であると述べられています。
限られた時間の中で少しでも勉強を進めるためには、当然勉強自体のスピードを上げることは効果的です。
しかしただ闇雲にスピードを追求して、テキストを読み飛ばしてしまったり問題を雑に解いたりしてしまってはもちろんダメです。
本書では勉強のスピードを上げるために大切な点が3つあげられています。
(1)じっくりやるのではなく何度もやる
(2)わからないことが出てきても、そこで立ち止まらない
(3)すぐ答えを見る
上記の3点全て共通していると思うのですが、つまり「しっかり理解出来るまでは勉強を先に進めない」という姿勢はNGということです。
本書の中でも書かれていますが、少なくとも受験勉強では多少わからなくても先に進んでいくことが大事です。
学者になって論文を書くというのであれば別かもしれませんが、受験勉強においては極端に言えば問題が解けさえすればOKとも言えます。もちろん試験本番で問題を解くためには一定の理解が必要ではありますが、全てを完璧にする必要はありません。
ですので(2)と(3)の通りわからなければすぐに答えを見て、どこが理解出来ていなかったかをすぐに確認するのが良いでしょう。その上で最も重要である基礎的な論点だけでも理解が出来たら、どんどん先へ進むべきだと思います。基本論点さえ網羅的に押さえておけば大抵の問題は解くことが出来ますし、難しい応用論点を理解する手助けにもなります。
ヨシオも経験のあることですが、難しくて全然わからない論点であっても別の論点を勉強することで学習内容が補完されて理解出来てしまうことが結構あったりします。
そんな感じで、どんなに難しい内容であってもそこで立ち止まってじっくり考え込んでしまうことは結果的に時間の浪費になりかねません。勇気を持ってある程度で見切りを付けて学習を進めていくことこそが、時間も効率的に使えて理解にも役立つ一石二鳥の勉強法だと思います。
第6章にはこれ以降、勉強の効率を上げるためのヒントについて、また逆に無駄になってしまう勉強法の紹介などの記述がされています。
かなり具体的な内容になっていますので、ご興味のある方は是非本書でご確認下さい。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。