税理士試験の勉強法について(24)
お疲れ様です。ヨシオです。
今週初め、平成29年度(第67回)税理士試験公告が出されましたね。
毎年この公告が出されますといよいよ税理士試験が近付いてきたな、と実感します。
試験本番まで残り4ヶ月、どうしても時間が足りないように感じてしまいますがまだまだ出来ることは沢山あります。
ここまで勉強が順調でなかった人も本当の勝負はここからです。
悔いの残らないよう、本試験まで勉強に邁進していきましょう!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(24)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
「税理士試験の勉強法について(21)」の回から第4節「税法科目の勉強法」の記述についてお話しています。
前々回にとりあげた理論の勉強法について、本書ではより具体的な説明が後述されています。
税法科目の肝はやはり理論である、ということでこの部分はかなり紙幅を割いた解説となっています。
まず理論の学習が上手く回らない人には次のような傾向がある、ということが述べられています。
「一回目の暗記が甘い」
「丸暗記で内容を理解していない」
ヨシオも理論の暗記が非常に苦手ですので、この点についてはまさに同感です。
上記の2つの傾向は結局表裏一体のもので、内容をしっかり理解せずただ丸暗記するだけだと暗記自体が甘くなってしまう、ということだと思います。
全く意味を持たない文字列を完璧に暗記出来るような特殊能力でもない限り、理解していない文章を例え一旦覚えられたとしても後で思い出すことはまず困難でしょう。
そんな訳で重要なのは当然ながら理解することです。
この理論の理解については、以下4つのポイントが本書ではあげられています。
(1)立法趣旨の理解
(2)内容の理解
(3)文章の理解
(4)法律用語の理解
(1)と(2)については、専門学校の講義やテキストでしっかりと解説があります。
個人的には(1)の立法趣旨についての話が結構面白いことが多いと思っています。
例えば以前は使えていた節税スキームを防ぐために新しい条文が追加されたり改正された、といったような話は非常に実務的で興味のそそられる所です。
税法の勉強で一番楽しいのはこういうところではないかな、と常日頃感じています。
それに対して税法の一番退屈な、と言いますか嫌らしい所が(3)と(4)です。
まあ言ってしまえば国語の問題なのですが、何しろ法律の文章というのは非常にまどろっこしくて分かりにくいものだったりします。
ですので全体的な内容は講師の解説などで理解出来たとしても、そもそも条文のどこでそれを言っているのかが良く分からないことも多々あります。
その際のポイントは本書でも書かれていますが、どれが主語でどこが述語(結論)になるのかをまずは読み解くことです。
どんな長い条文でも主語と述語(結論)だけをピックアップすると、意外にシンプルな文章になります。
それ以外の長ったらしい部分は全て要件すなわち前提条件ですので、あくまで主語と述語(結論)に付け加えるものである、と考えればかなり理解し易くなります。
あとは馴れで、一定数の暗記が出来るようになる頃には悪文でもだいぶ読めるようにはなっていきます。
しかしながら法律の条文はどれも本当にお世辞にも良い文章とは言えないな、というのが正直な所です。
ヨシオも僭越ながらこのように文章を皆様に読んで頂く立場ですので、いつも反面教師にするようにしています(笑)
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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