税理士試験の勉強法について(23)
お疲れ様です。ヨシオです。
桜の開花の便りが待ち遠しい季節になりました。
東京都心では昨日3/21全国トップで開花の発表がありました。
満開日となりますと、ちょうど週末にあたる4/1~4/2ころが予想されています。
税理士試験の勉強もあと一ヶ月ほどで直前期になりますが、その前にお花見で一旦リフレッシュしたいものですね。
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(23)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
前々回から第4節「税法科目の勉強法」の記述についてお話しています。
今回は前回お話しした「税法科目の効果的勉強法」の中の理論学習に続いて、計算の勉強についての記述をとりあげます。
ここでは「計算スピードを上げる方法」として、以下5つのポイントがあげられています。
(1)練習量は足りているか
(2)計算式を暗記しているか
(3)効率的な解き方をしているか
(4)効率的な電卓操作をしているか
(5)計算過程を書きすぎていないか
(1)の練習量は言わずもがなのことですが、本書でも計算スピードの遅い人のほとんどが練習不足であると述べられています。
これは税法科目に関わらず「簿記論」「財務諸表論」の計算でも同様のことですが、税理士試験ではとにかく繰り返し練習問題を解くことがとても重要です。
以前にもお話しましたが、本試験では問題を読み終わった瞬間に手が動き出すレベルで身体に解き方を染み込ませていなければ、時間内に解き終えることが出来ません。
ですので、まずは一にも二にも練習あるのみです。
そして(2)についても「税理士試験の勉強法について(21) 」の回にお話しておりましたが、税法科目の計算ではとにかく計算過程をしっかり覚えていなければいけません。
税法科目の計算問題では、最後の納税金額を正解することが非常に困難です。
そんな中で合格レベルの解答を作成するためには、納税金額までに至る計算過程を詳細に書かなくてはならず、そして配点の大部分はその計算過程自体にふられています。
さらに計算過程は実際の申告書にきちんと沿っているものでなければいけませんので、それについては全て暗記が必要であるという訳です。
ヨシオの感覚としては、計算式をしっかりと暗記出来ていなければスピードが遅いどころか問題を解くことすらままならない、というのが実際の所だと思います。
(3)と(4)については、結局(1)の練習を積んでいく内にだんだんと向上していくものです。
(3)の効率的な解き方については、専門学校の問題集の模範解答を見れば大体わかりますし、講師によっは模範解答よりさらに効率的な解法を教えてくれたりもします。
(4)の電卓操作では以前「税理士試験の勉強法について(9)」の回でもお話したように、メモリー機能を活用することが個人的にはおすすめです。
最後に(5)についてですが、最終的にはここが一番のネックになってきます。
と言うのも、どんなに計算スピードが速くそして書くことが速い人であっても、模範解答通りに計算過程を書いていると時間が全く足りなくなってしまうからです。
またヨシオのように筆圧が高い受験生だと試験の途中で手首が崩壊してしまいます(笑)
ですので、特に計算過程のタイトル(申告書に印字されている文言など)は出来る限り省略することになりますが、実はどこまでの省略が許されるのかについてははっきり分かっていません。
もちろん本来であれば申告書に沿った計算過程を作成していく訳ですから、全く省略しないことが最も望ましいのでしょう。
しかし現実問題としてそれが不可能であるならば、ある程度のリスクを承知で省略することになり、ここで専門学校の知見が活かされることになります。
実際の所どれ位の省略であれば許容範囲なのか、この点については専門学校でも講師によって意見が分かれる部分のようです。
専門学校が出版し市販されているテキストや問題集はもちろん、講義で使用しているテキスト・問題集でも計算過程は基本的に省略されておらず、講師がそれぞれ講義の中で「ここまでの省略であれば、おそらくOK」という所を教えてくれます。
これはこれまでの受講生たちからのフィードバック(本試験でどのように計算過程を書いたか)と、その受講生たちの合否のデータから推測しているようで、講師自身も「必ずしも絶対ではない」と言っていることが多いです。
ですが「絶対にNGな省略」であればかなりはっきり分かっているようですので、どこまで計算過程を省略するのかについては是非専門学校の講師に確認して参考にしてみましょう。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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