税理士試験の勉強法について(22)
お疲れ様です。ヨシオです。
確定申告シーズンもいよいよ大詰め、会計事務所などにお勤めの皆さんにとってはまさに今が正念場ですね。
確定申告という制度やその時期はおそらく当分は大きく変わらないでしょうから、税理士を目指す私たちにとってこの時期は生涯忙しく過ごすことになるかもしれません。
ふと学生時代のことを思い出してみますと、新年度前で春休みのこの時期は一番気楽な日々だったように記憶しています。
当時はまさかこんな大人になってまで仕事だけでなく勉強にも追われているとは想像もしていませんでした。
とりあえずあと残り一週間、まずは確定申告を乗り越えて、それから税理士試験の勉強に邁進していきましょう!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(22)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
前回から第4節「税法科目の勉強法」の記述についてお話しています。
前回とりあげた「税法科目のポイント」に続き、「税法科目の効果的勉強法」について述べられています。
ここでは以下3つの勉強法が紹介されています。
(1)理論マスターとポイントチェックを徹底活用する
(2)理論はグループ化して覚える
(3)計算と理論をリンクさせる
まず(1)の「理論マスター」と「ポイントチェック」というのはTACの講座で使用しているテキストの名前です。
「理論マスター」は税法の理論集で、税法の条文や施行令・通達などが各論点ごとにまとめられているテキストです。
この「理論マスター」は暗記用として使用することが多いです。
そして「ポイントチェック」というのは講義で使用しているテキストの要点のみをまとめたもので、主に復習などに使います。
いずれも小冊子になっていて持ち運びに便利であるため、移動中や昼休みなど隙間時間での勉強、また試験会場で直前に確認する際などに役立ちます。
ただヨシオは個人的に「ポイントチェック」はほとんど使ったことがありません。
基本的に講義で使用するテキストだけで復習なども行い、注意すべきポイントは別途自分でノートにまとめているためです。
というのも「ポイントチェック」はあくまで要点がコンパクトに記載されているだけなので、ある程度学習が進んでいればその辺りは大体頭に入ってしまっています。
何度も復習したいような細かい難しい論点については、結局テキストでないと載っていませんし、自分が不得意な部分は自分でまとめておいた方が圧倒的に使い易いです。
本書の記述にもありますが、「ポイントチェック」を活用するか否かはこんな感じで人それぞれかと思います。
(2)の理論のグループ化ですが、これは専門学校の講師がかなり細かくグループ分けを指示してくれます。
ただヨシオのように暗記が苦手な人間にとっては、正直そこまで対応する余裕がありません。
とにかく出題頻度の高い重要な論点を暗記するだけでも必死なので、グループ化して効率的に覚えられるほどには至らない、というのがヨシオの現実です。
しかし本試験においては関連性のある複数の論点について横断的に問われる問題も少なくありませんので、もちろん出来るに越したことはありません。
ちなみにヨシオはそのような出題があった場合、とにかく覚えている所だけを書いて部分点を狙いますが、より合格に近付くためには紹介されているこの勉強法の方が効果的だと思います。
最後の(3)については、本書にも書かれていますがあまり意識し過ぎるとかえって逆効果だったりします。
もちろん計算問題であってもその計算方法は税法の条文などで規定されている訳ですから、理論とリンクさせることは可能です。
そして理論の方から見ても、それはあくまで正しく税額を計算するための内容であると言うことが出来ます。
しかし専門学校での講義などにおいては、効率的に合格するために理解の難しい部分を出来る限り削ぎ落としてかなりシンプルに教えてくれます。
ですので、特に学習の初期段階では計算と理論が表面的にはあまり関連していないように見えて、なかなか結びつきにくくなっています。
ただある程度理解が深まり細かい部分まで学習が進んでくると、両者の繋がりに気付くようになります。
その段階まで来た所で計算と理論でどちらか苦手な方をカバーするためにリンクさせて勉強する、という形が良いのではないでしょうか。
次回は税法科目における計算の勉強法についての記述をとりあげてまいりたいと思います。
という訳で、今回はここまで。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。