税理士試験の勉強法について(21)
お疲れ様です。ヨシオです。
今週末、平成28年度最後となる第145回日商簿記検定試験が行われますね。
ちなみに前回の第144回検定試験では「日商簿記-1グランプリ」という大会が行われていました。
https://links.kentei.ne.jp/boki-1/index.html
上記のページをご覧のとおり、この大会は小説やアニメで人気の「ソードアート・オンライン」とタイアップした企画となっています。
日商簿記検定では昨年「アイドルマスター」とのコラボでも話題になりましたが、このような取組みが若者の簿記人気に繋がると良いですよね。
ちなみにちょうど先週末から「ソードアート・オンライン」の劇場版も公開されていますので、ご興味のある方は是非映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(21)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
前回までの「簿記論」「財務諸表論」の勉強法に続き、第4節では「税法科目の勉強法」について述べられています。
まず冒頭に「税法科目のポイント」として強調されているのが、税法科目は計算でも理論でも正確な知識・暗記が必要である、という点です。
「簿記論」や「財務諸表論」では若干曖昧に記憶していてもある程度問題は解けますし、得点のもらえる解答を書くことも出来ます。
しかしこれはヨシオの実感でもありますが、税法科目においてはうろ覚えの知識ではそもそも試験で手が動いてくれません。
例えば「財務諸表論」の理論問題では、あまり自信のない論点が出題されたとしても何となく作文を書くように解答用紙を埋めることが出来ます。
(もちろん満点をもらえるような解答とはなりませんが、部分点がつく可能性は決して少なくありません)
それに対して税法科目の理論問題となりますと、ほぼ完璧に覚えていない論点以外の出題についてはかなりの高確率で捨ててしまうことになります。
特に税法の条文などをそのまま解答するような問題であれば、基本的に一字一句間違えることが出来ませんので、何となくで適当に書けたとしても確実に0点です。
そしてさらにその傾向が顕著なのが計算問題です。
「簿記論」と「財務諸表論」の計算は、最終的な解答さえ正解であれば、そこに至るまでの計算過程は得点に何の関係もありません。
何故ならば、解答用紙に計算過程を書く必要がないためです。
しかし税法科目の計算問題については、逆に計算過程こそが最重要となっています。
と言うのも、税法科目の解答用紙には最終的な納税額を計算するまでの道筋、すなわち計算過程を全て記述しなければならないためです。
しかも実際の所、税法科目の計算では求めるべき納税額を正解すること自体が非常に困難です。
さらに言ってしまえば、導き出した納税額が間違っていたとしても、そこに至る計算過程がほぼ正しければ十分に合格点を得ることが出来ます。
そしてその計算過程は本物の税務申告書をベースにしているものですので、学習した通りに記述しなければなりません。
仮に同じ納税額が計算出来るからと自己流の計算過程を解答用紙に書いてしまえば、もし最終的に正解だったとしてもほとんど得点はもらえないでしょう。
もちろんこの計算問題の計算過程については、表記方法など多少は融通の利く部分もあります。
(例えば長い文言を少し省略して書くことなど)
ただどこまでのアレンジが「OK」でどこからが「NG」なのか、という所については正直良くわかりません。
そこでやはり専門学校に通っていればその辺りの微妙なラインを講義で教えてくれるので、その点非常に役に立ちます。
前回は理論問題を解く場合における専門学校での学習のメリットをお話しましたが、こと税法科目においては計算問題でも専門学校には同じような長所があるということになります。
今回は前段のお話だけでかなり長くなってしまいました。
次回は具体的な「税法科目の効果的勉強法」についての記述をご紹介してまいりたいと思います。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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