税理士試験の勉強法について(20)
お疲れ様です。ヨシオです。
まだまだ寒い日が続いていますが、早くも花粉のシーズンになりましたね。
今年のスギ・ヒノキの花粉飛散量は、特に西日本ではかなり多くなるようです。
ヨシオは幸いまだ花粉症にはなっていませんが、両親が共に花粉症なのでいずれは症状が出てくることを覚悟しています。
専門学校でも春先になると辛そうにしている受講生や講師の方が数多くいらっしゃいます。
勉強するにも辛い季節だと思いますが、今年の試験まであと半年ほどになってしまいましたので、頑張って乗り切っていきましょう!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(20)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
前回は第3節「財務諸表論の勉強法」より、計算の学習方法についてお話いたしました。
そしてこの第3節では平行して理論問題の学習についても触れられています。
まず「理論学習の三本柱」として以下があげられています。
(1)暗記
(2)理解
(3)答案作成技術
(1)の「暗記」は言わずもがなですが、「企業会計原則」や「会計基準」の文章を暗記することです。
本試験でもそのままの文章が穴埋め問題などで出題されますし、論述問題でもある程度しっかり暗記していないと解答の文章を作成出来ません。
ですが逆に言ってしまうと、「暗記」さえしてしまえば一定の点数が確保出来ることにもなります。
そして(2)の「理解」ですが、個人的にはこれがなかなか厄介でした。
と言うのもこの後の本書の記述にもあるのですが、「財務諸表論」があくまで「会計学」という学問の一分野であるためです。
例えば本試験では「会計基準」について「なぜそのような基準が採用されたのか」という理論的な根拠を問う出題があったりします。
しかしその根拠というものは「会計学」を専門とする学者の考えた学術的な内容ですので、非常に難解であることもあります。
さらに学者によって異なる説を唱えていたりすることもありますので、その場合は複数の説を理解して覚えなければなりません。
第8章で述べられている「試験委員対策」にも関わってくるのですが、その年の試験委員によってその専門や支持する説も異なりますので、同じような問題でも解答すべき内容も変わってきてしまいます。
そんな感じで「財務諸表論」の理論の肝は、いかに「理解」出来るかであり、ここに学習の重点を置くべきであろうと考えています。
最後に(3)の「答案作成技術」ですが、これはいわゆる受験テクニックにあたるものです。
前述の通り「理解」するのも難しい内容ですので、それを論述することも当然簡単ではありません。
そしてもちろん試験ですから、解答用紙のスペースも解答する時間も限られた中で文章を構築していくことになります。
正直この点に関しては、独学で習得するのはほとんど不可能ではないかと思います。
「暗記」は努力で、「理解」は地頭の良さである程度はカバーできますが、合格レベルの解答を作成する技術は誰かに教わらなければまず手に入りません。
何度も受験していけばそのようなテクニックを自ら築き上げることも出来るかもしれませんが、はっきり言って効率が悪すぎます。
受験テクニックではやはり専門学校に一日の長がありますので、そのためだけにでも専門学校に通うことには価値があるでしょう。
本節ではこの後に「理論の効果的勉強法」と「合格答案の書き方」というテクニックがずばり紹介されています。
ヨシオにとってもかなり参考になる内容でしたので、ご興味のある方は是非本書をお買い求めの上でお読みになってみて下さい。
次回は税法科目の勉強法についての記述をとりあげてまいりたいと思います。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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