税理士試験の勉強法について(19)
お疲れ様です。ヨシオです。
昨年の税理士試験合格発表の日、例年通り次回の税理士試験のスケジュールが発表されました。
それによると今年、平成29年度の第67回税理士試験は8月8日(火)~10日(木)に開催される予定となっています。
昨年とほぼ同じ日程となっていますが、昨年は最終日と祝日が重なってしまったのに対して、今年は最終日の次の日から三連休になります。
さらにそのままお盆休みに入られる方も多いかと思いますので、試験後はゆっくり骨休み出来そうですね。
と言っても試験で良い結果が出せなければ元も子もありませんので、今はしっかり勉強を進めていきましょう!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(19)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回も引き続き第4章「科目選択と科目別の勉強法」の記述についてとりあげます。
前回の第2節「簿記論の勉強法」に続いて、第3節は「財務諸表論の勉強法」です。
「簿記論」と同じ会計科目であり必修科目である「財務諸表論」ですが、その内容も「簿記論」とかなり共通する部分があります。
特に計算問題については「簿記論」での学習をそのまま活かせる点が多くなっています。
しかしそんな中でも、本書ではその「財務諸表論」の計算学習について以下4つの注意点があげられています。
(1)計算力は簿記論がベースになる
(2)「表示科目」と「表示区分」を暗記する
(3)「注記」を暗記する
(4)簿記論との違いに注意する
この中でもヨシオが重視するのは(2)と(4)です。
さらに言えば(4)で言っている「簿記論との違い」とは、そのほとんどが(2)の「表示科目」と「表示区分」のことだと思っています。
例えば手形を受け取った場合であれば「簿記論」では単に「受取手形」とすれば良い所、「財務諸表論」では以下のように「表示科目」と「表示区分」を分類します。
・通常の売上債権 ... 受取手形(流動資産)
・固定資産の売却によるもの(一年以内に回収) ... 短期固定資産売却受取手形(流動資産)
・固定資産の売却によるもの(一年超で回収) ... 長期固定資産売却受取手形(固定資産・投資その他の資産)
・有価証券の売却によるもの(一年以内に回収) ... 短期有価証券売却受取手形(流動資産)
・有価証券の売却によるもの(一年超で回収) ... 長期有価証券売却受取手形(固定資産・投資その他の資産)
このような感じでこの「受取手形」に限らず、「財務諸表論」では取引の内容によって「表示科目」と「表示区分」かなり細かく分けることになります。
そしてこの「表示科目」と「表示区分」を覚えることが「財務諸表論」の計算で最も重要なことであると思います。
「財務諸表論」の計算問題の内容自体は「簿記論」より明らかに難易度が低くされていますが、それはこの「表示科目」と「表示区分」があるためにバランスをとっているためだと考えられます。
実際「簿記論」の学習が合格レベルまで進んでいるのであれば、「財務諸表論」の計算問題では金額を算出する所までは割と簡単に出来てしまいます。
しかし「表示科目」と「表示区分」を覚えていないと、解答用紙のどの場所にどういう科目で記入すれば良いのかがわからず、結局正しく解答することは出来ません。
またヨシオの個人的な見解としては、上記(3)で言っている「注記」はある程度捨ててしまっても構わないと思っています。
それは「注記」を暗記する労力と比較して、本試験での出題頻度や配点がそれ程でもないためです。
参考までに、ヨシオが合格した年の「財務諸表論」の本試験では「注記」の問題が例年より多く出題されましたが、選択肢穴埋め問題だったので暗記までしておく必要はありませんでした。
そんな訳で「財務諸表論」の計算学習においては、とにかく一にも二にも「表示科目」と「表示区分」です。
このことはヨシオが通っている専門学校の講師も口を酸っぱくして仰っていましたし、ヨシオ自身も学習していく中でとても実感しました。
ですのでこれから「財務諸表論」にチャレンジされる方は是非参考になさって下さい。
さて今回は「財務諸表論」の計算だけでかなり長くなってしまいました。
ヨシオは「財務諸表論」では一度不合格になってしまい、再度挑戦して合格したという経緯があるためにどうも思い入れが強いようです(笑)
次回はヨシオが大いに苦しめられた「財務諸表論」の理論の学習についての記述をとりあげてまいります。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに~
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