税理士試験の勉強法について(10)
お疲れ様です。ヨシオです。
9月になり、来年の税理士試験に向けた勉強もいよいよ始まりましたね。
「税理士試験の勉強法について(8)」の回でもお話しましたが、何と言ってもスタート・ダッシュが肝心です。
これからおよそ一年弱続く長丁場もこの9月でいかに勉強のリズムを作れるかが重要になります。
いきなり根を詰める必要はありませんが、まずはしっかり基礎固めが出来るようにペースをつかんでいきましょう!
という訳で、今回は「税理士試験の勉強法について(10)」です。
『税理士試験突破法 第3版』(TAC出版)の内容をベースに、ヨシオがこれまで培ってきた勉強法などについてお話しております。
今回は第3章「成果を上げる勉強法」の記述についてとりあげます。
まず第1節は「繰り返しが記憶を定着させる」というテーマで書かれています。
冒頭には「忘れるのはあたりまえ」であると述べられていて、その根拠として「エビングハウスの忘却曲線」について紹介されています。
これは人は4時間後には大体50%を忘れてしまい、その割合は時間が経つごとに増加し、一ヵ月後にはほとんど覚えていない、というものです。
しかも暗記が得意な人でも苦手な人でもこの忘れてしまうスピードにはほとんど差がないそうです。
では勉強したことを忘れないようにするためにはどうすれば良いのか、その答えは繰り返すことである、ということがこの節では述べられています。
非常に単純な解答ではありますが、確かにそれしかないな、というのがヨシオの実感でもあります。
続いて、その繰り返し勉強するにしてもどのようにすればより効果的なのか、そのテクニックが紹介されています。
まずは繰り返し勉強する、すなわち復習をするタイミングについて以下の3点があげられています。
①復習回数の少ないものを優先する
②覚えにくいものを優先する
③できの悪い問題を優先する
この中で①についてはもちろんその通りだと思います。
復習回数が多ければかなり記憶が定着しているはずですから、そうでないものの方が優先順位は当然高くなります。
ただ②と③の方は個人的には必ずしも当てはまらないかな、と思っています。
何故かと言いますと、覚えにくかったりできが悪かったりする論点は大抵難易度の高い論点であるためです。
これまで何度もお話してきましたが、税理士試験の勉強で重要なのは基礎的な論点を完璧にすることです。
実際の試験で出題される場合には「難問・奇問」になってしまうような難解な論点はそもそも重要性が低いのです。
そんな訳で覚えにくくて難しいものはどちらかと言うと後回しで、割ととっつき易い基本的な事項をしっかり定着させる方を優先すべきだと思います。
さらに、覚えにくい論点はかなり時間を割いて勉強したり暗記したりしてもなかなか捗らないため精神衛生上も良くありません。
まずは簡単な所をサクサク進めて気分が良くなってから、より難しかったり苦手な論点に挑んだ方が余裕を持って勉強することが出来ます。
そしてその次には「計算問題は4回以上解かないと効果が上がらない」ということが書かれています。
理論暗記だけでなく計算でも繰り返すことの重要性が述べられている訳ですが、こちらもヨシオとしてはいまいち同意しかねる内容だったりします。
本文中にも書かれていますが、何度も同じ計算問題を解く場合、その内容を覚えてしまい問題文を読まずに解いてしまっては全く意味がありません。
しかし悲しいかな、正直同じ問題を2回も解いてしまうとほとんど内容を覚えてしまっていて無意識の内に問題文を読み飛ばしてしまいます。
仮に意識して読んだとしても前回までの記憶でかなりの部分を補完してしまうので、効果は薄いと思います。
ヨシオの個人的な考え方としては、1回目から正解できた計算問題はもう1回程度、間違ったり苦手な計算問題はしっかり理解して解けるまで繰り返す、という位が良いと思います。
まあこの辺りもやはり人それぞれだと思いますので、勉強していく中で自分に合った復習方法を見つけていきましょう。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに〜
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